坂口安吾か西村賢太か……

2011/02/24
C.N
2011/06/13

シェフ・フジムラ
お品書き・牡蠣の中華風、亭主お土産骨付き豚の中華ハム、茄子のインド&イタリアン、豚とキャベツの中華風炒め物、チャーハン

20時少し前に、某M新聞社のK嬢がビールを持ってやってきて、開亭。古書店の兄貴もすぐに合流。痛風もちなので、マイドリンク(缶チューハイ)持ち込み。
まずは、件の西村賢太氏の作品を亭主がすでに3冊読み終え、〈好感をもっていないのに〉さらに次の1冊へと手をのばしているということ。すごいなあ。その牽引力はどこからきているのだろう。わたしは『暗渠の宿』のみ既読なのだが、なんだか嫌悪感があって次の作品へと手がのびないでいたのだ。『苦役列車』は読まねば、とは思っているんだけど、うーん、どうしよう。
かわって古書店(&出版社営業代行業)の兄貴は、さいきん坂口安吾を再読し、やはりすごい、面白いと、その作品のすばらしさに再度感動したと。『堕落論』は亭主もみとめているらしく、わたしも大好きだったけど最近は読んでいない。入院中は太宰治などを読むが、次の入院のときには安吾を読むことにしよう。

それで話題になったのが、兄貴は古典を読み返すことが多く、同時代的に書かれたものをあまり読まないと。わたしは逆で、どんどん読みたい本が世の中に出てくるので、既読の古典を読む機会があまりない。亭主のほうは、小説読みではないが、現在出されている本をけっこうオンタイムで読んでいる。そういえば、亭主から借りっ放しの黒岩比佐子『パンとペン・社会主義者・堺利彦と「売文社」の闘い』はすごい。小説読みのわたしだが感動しながら(大杉栄や伊藤野枝は好きだったんだけど、堺利彦はあまり知らなかった)読んでいるところ。

それから、フジムラが話題をふった『ゆりちかへ』(テレニン晃子)の読書会となり、亭主が本文を読み上げ、それをみなで解釈する……という事態へ発展。妙に盛り上がる。

こそっと徳永英明のベストのようなCDを流していたら、亭主がボリュームを上げてくれた。ら、フジムラが(いやそうに)「ええ! もっといいのがありますよ」とCDを入れ替えようとしたので、阻止(笑)。桑田の新譜を買っていたので持ってきてはいたのだが、酔って割ってしまうとイヤなので、今夜はかけずにいた。なかなかいいんだ。
その桑田の「MUSICMAN」の「ノート」に桑田が、浅川マキさんの「かもめ」を歌って、なんて良い曲なんだ、と書いてあった旨を告げたら、亭主が「桑田さんに『こんな風に過ぎて行くのなら』(浅川マキ著)を送るように」と言ってくれたのだった。来週送ろう。どんな手紙をつけようかなあ。ドキドキ。
23時前、ビジンお姉様が登場。今夜も3人のお客様づれ。ルワンダにいたことのある高校のセンセイなどこられ、美味しそうなチャーハンが出来上がったのだけど、
じつは本日確定申告に行って2時間またされ、けっこうしんどかったので、無念ながらわたしは退亭。山本タクシーが営業日だったので、タクシードライバーと話しをしながら帰宅。タクシー代3000円なり。