父の話法 – 図書出版石風社

父の話法

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ビルマ戦から帰還した父は、医師であり、詩人・丸山豊であった。その周りには、谷川雁をはじめ錚々たる詩人が蝟集した。父亡き後、その記憶の中の言葉が静かにたちあがる。（まえがき=山本源太氏）

「父のつぶやきの言葉がきこえる」山本源太

「バランスの人」前沢政次

Ⅰ
　雨の名前
　辛み大根細千切り仕立て冷やし蕎麦
　ひいらぎで珈琲ほか

Ⅱ
　バス停にて
　ラニ族の指
　肴は「あぶってかも」です
　美しい国日本ほか

Ⅲ
　縄文杉
　知識人とは
　ユタの教え
　僕と音楽ほか

Ⅳ
　炭鉱の島
　忘れ得ぬ患者Mさん
　膀胱がん
　季節外れのお年玉ほか

Ⅴ
　牛のよだれ
　摂氏三十七度
　板門店
　初めてのニューヨークほか

Ⅵ
　源太さん
　詩人の手
　作家の前ボタン
　陰膳ほか

Ⅶ
　父の話法
　日記を開く
　母の結婚
　相方との出会い
　おもいでに続くものほか

Ⅷ
　首輪をつけた山羊
　ペット・ロス症候群ほか

著者略歴

[まるやま・いずみ]

1949年、福岡県久留米市生まれ。医師。
著書に『いまどちらを向くべきか』『父の話法』がある。

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