フィリピンの小さな産院から

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フィリピンの最貧困地域にクリニックを開いて13年。伝統的風習と近代化のはざまで悪戦苦闘しつつのてんやわんやの日々の記録。丸裸の人間が見え、本当の豊かさと、「本当に母子にとって良いお産とは」を問う、泣き笑いの奮闘記。

 

序章 貧しい人々に寄り添って

目次

Ⅰ 現地の医療事情
赤ちゃんが泣く理由/粉ミルク信仰/医療がもたらす悲しみ/産婦はシャブの売人?/十六歳の産婦/祈禱と医療/病院でのお産と自宅出産/エリートと貧困層/できないという選択/現地には現地のルール/それぞれのお産常識/信じる者は救われる?/……ほか

Ⅱ 貧困、されどたくましき妊婦たち
産む力を信じる/三度目の妊娠で/なぜ母は祈るのか/我慢する患者/ノー・チョイス!/不安も笑いとばす/繰り返される妊娠/環境と生命力/微笑む子どもたち/中絶とという選択/ある売春婦のお産/今を楽しんで生きる/降り続く雨のなか生まれる/……ほか

Ⅲ 行ったり来たりしながら
現場に来る前に考えてほしいこと/英語ができれば大丈夫?/国際支援の前に/現地での人材育成/性概念の違いと日本の性産業/ジャパユキさんの子どもたち/自宅で生むという選択/……ほか

Ⅳ あぁ、でもここがフィリピン
添加物だらけの食生活/手を洗うな?/科学では説明できない力/治したのは誰?/子癇の原因は悪魔?/死の受け止め方/貧しさと、見えない光/母性はめばえるのか?/アエタ族からの介助依頼/苦い経験に抗して/子どもはたたらない/……ほか

著者略歴
冨田江里子
[とみたえりこ]

1967年大阪に生まれる。看護師・助産師。

1993年、青年海外協力隊でモルジブ共和国の地方病院に2年間勤務。

1997年から夫の植林事業(NPO)に付き添いフィリピンに暮らす。

現地の貧しい母子が置かれている状況に、2000年バルナバクリニックを作り現在に至る。

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