追放の高麗人
「天然の美」と百年の記憶

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地方出版文化功労賞受賞

1937年、スターリンによって遥か中央アジアの地に「追放」された20万人の朝鮮民族=高麗人。国家というパラノイアに翻弄された流浪の民は、日本近代のメロディーを今日も歌い継ぐ。人々の絶望の奥に輝く希望の灯火、歴史のあやなす数奇なる運命に魅せられ、綴られた百年の記憶の物語。旧ソ連に生きる離散の民は、日本近代の歌謡「天然の美」を今も歌い継ぐ。

目次

第1部 姜信子
 受取人不明の記憶に寄せて
 近代日本の辺境にひびく歌
 サシオの「天然の美」
 中央アジア
 ソウル
 ウラジオストク
 市場にて
 ウスリースク
 ハバロフスク
 パルチザンスク
第2部 アン・ビクトル
 1937年の記憶
 遠東への旅
 消えゆく農村
 花闘
 大地
 マドンナ
 人形使いソン・セルゲイ
 おとんさんといっしょ

著者略歴
姜信子
[きょう・のぶこ]

1961年神奈川県生まれ。作家。東京大学法学部卒業。1986年、『ごく普通の在日韓国人』で第2回ノンフィクション朝日ジャーナル賞を受賞。著書に『かたつむりの歩き方』、『私の越境レッスン・韓国編』(以上朝日新聞社)、『日韓音楽ノート』(岩波新書)、『棄郷ノート』(作品社)、訳書にカニー・カン『遥かなる静けき朝の国』(青山出版社)などがある。

アン・ビクトル
[あん・びくとる]

1947年ウズベキスタンに生まれる。大学では灌漑技術を専攻したが、独学で学んだ写真の世界に生きることを決意し、1979年より作品活動を開始。試行錯誤を重ね、芸術性豊かな独自のフォトルポルタージュの世界を切り拓いてきた。1992年より、「高麗日報」写真記者として、紙面に数多くの写真を提供。その作品においては、〈高麗人の運命〉が大きなテーマのひとつとなっている。旧ソ連地域のみならず、ウズベキスタンを代表する写真家のひとりである。

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