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波佐見焼ブランドへの道程
無名であることを 誇りとしてきた 波佐見焼江戸時代 日本中を席巻した 「くらわんか碗」の伝統が、 カジュアルで 高いクオリティとセンスをもって 現代に甦る江戸時代から「くらわんか碗」という庶民の飯碗を大量に生産し、京都・大阪まで販売していた波佐見は、戦後の経済成長を背景に地域としての分業生産体制をとるようになった。食器をと... -
ぼくの村にB29がきた
一九四五年六月十九日の夜、 福岡市の西にある小さな農村に 一機のB29爆撃機が飛来した おだやかな日々をおくっていたきょうだいがねむる屋根に、焼夷弾の雨がふりそそぎ父母と弟妹を奪いさった。 ---------<「あとがき」より>--------- ある日「庫男(くらお)さんの体験を絵本にしたいのですが、どうでしょう... -
タプティ詩篇 時量師舞う空に
鸚鵡たちの知らない 朝焼染む密林の 風の窓を流れてゆく ヒトたち 詩という方法を問い、物語の時空へと侵入してゆく、ある螺旋の道。その問いとともに〈計測されてゆく存在の像〉が浮かび、旋回するホログラムの舞が始まる。 <「石風」No.26より抜粋> 鍵、もしくは羅針盤 詩人 渡辺玄英 読むというよりも、体験すると表現した方がふ... -
霞野
指先に かすかに萌す ムーン・エア タクトの先は 待つ虚空 霞野の中で不確かに揺れている現在。 その視界を飛び、やがて虚空へと翔るものたち、そこに萌し始める新たなツクヨミの調べ。 <「石風」No.26より抜粋> 詩集『霞野』の時空間 福岡国際大学名誉教授 ・日本近代文学会会員 井上洋子 「詩を論ずることは神様を論ずるに等しく... -
淵上毛錢詩集
「生きた 臥(ね)た 書いた」 水俣が生んだ夭折の詩人 伝説の海から鮮烈に甦る 二十歳で発病。病いの床に十五年。詩を見すえつつ、生の瑞々しさをうたう。 病床の淵上毛錢 (昭和17年暮頃 熊本近代文学館提供) -
馬毛島漂流
石油備蓄基地誘致、全島民の離島、企業による土地買収、大規模な「滑走路」工事……日米安保の渦の中で、〝漂流〟する島・馬毛島 種子島在住の元新聞記者が島に渡り、歩き、喰い、時には遭難して知った馬毛島の今を、短歌と写真を添えて伝えるルポルタージュ わたしの馬毛島通いには、渡世の旅に出してもらった故郷への恩返しと、どこか、親不... -
めばえちゃんとこんぺいとう
おそらにかがやく おほしさまを あまい こんぺいとうだと おもった めばえちゃん なんとか とろうとするけれど とれるかな - ☆ - ☆ - ☆ - ☆ - ☆ - ☆ - ☆ - ☆ - 『めばえちゃんとこんぺいとう』の絵本が出来上がった後に読み返してみると、この絵本は、めばえの人生そのものを描いた物語であるということに気づきました。絵本の中... -
死者のために
十五歳で阿蘇の山村を出たひとりの少年が 満州・シベリアでの過酷な体験を経て 一個の画家となった 私の少年のときのもうひとつの夢、 絵を描くということは、 染みついた兵隊色を 生涯をかけてぬぐいとる作業かも知れない。 =・=・=・=・=・=・=・=・=・= 版画家 浜田知明 なるべく解りやすく、自然に目に見えるか... -
アウスラさんのみつあみ道
おだやかな大地をある日、おおきな嵐が襲い鳥も鹿も逃げまどい子グマのユルギスは空に飛ばされてしまいます こわれた世界を みつあみで よみがえらせる 祈りの物語 -
佐賀の明日を希(ねが)って
郷土佐賀の明日をともに考えるために 生涯を保健医療に捧げ、郷土の歴史を愛する一医師が、 吉野ヶ里遺跡保存と脱原発への思いをくりかえし訴える 平成元年より吉野ヶ里遺跡保存運動の輪の中に居て、いささか疲れておりますけれど、吉野ヶ里に来るといつもエネルギーを充たされます。勇を鼓して拙文をまとめて吉野ヶ里の事などをご...