書籍

写真集・画集既刊
発行日▼50音順▲
 (50件中) 31〜40件目
cover_HP
booktitle
死者のために
zeikomi
¥0円
死者のために

booktitle
死者のために
zeikomi
¥0円

  十五歳で阿蘇の山村を出たひとりの少年が 満州・シベリアでの過酷な体験を経て 一個の画家となった   私の少年のときのもうひとつの夢、 絵を描くということは、 染みついた兵隊色を 生涯をかけてぬぐいとる作業かも知れない …

  • 大スキラ判 164頁
  • ISBN978-4-88344-254-6
  • 定価:本体価格2500円+税
  • 2015/05/26発行
西海遊歩 林檎樹下にて 片瀬博子 石風社 文学論 風土 山頭火 夏目漱石 中原中也 伊東静雄 林芙美子 梅崎春生 小泉八雲 岡松和夫 村田喜代子
booktitle
西海遊歩
zeikomi
¥0円
西海遊歩

文学と風土を語る──。山頭火、夏目漱石から林芙美子、村田喜代子まで、文学者のゆかりの地を訪ね、自らの原体験に重ねて作品を読み解く。

  • 308頁 四六判上製
  • 4-88344-024-9
  • 定価:本体価格1800円+税
  • 1997/08/20発行
この道一筋

昭和50年代から平成19年青春佐賀総体まで、その拳ひとつで親子以上の信頼を築きあげてきた指導者と生徒たちの、四半世紀に及ぶ情熱と激闘の記録。──リングに刻む子弟の絆。

書評

ボクシング、その心の強さ

岩田直仁
西日本新聞記者

 一九八七年、全国高校総体ボクシング大会が札幌市で開催された。注目選手はライトフライ級に続いてライト級制覇を狙う豊国学園(福岡県)の鬼塚勝也。準決勝でその夢を絶ち切ったのは、徳島の生徒だった。後に鬼塚はWBAスーパーフライ級王者に、徳島の川島郭志はWBCスーパーフライ級王者になる。高校ボクシング史に語り継がれる勝負である。
「二人とも学生時代から抜きん出た選手でした。でも、高校、大学でボクシングに青春を賭けたほとんどの選手は、大きな脚光を浴びることもなく、リングを去っていくんです」
 自らもそんな名もなきボクサーだった。佐賀市大和町の出身。地元・龍谷高校でボクシング部に入り、推薦で中央大学へ。ヒットアンドウエイが得意なサウスポーのボクサータイプ。「周囲から『おまえは左腕一本で大学に行った』と冷やかされたもんです。とはいえ、プロで食っていける才能なんて、誰にでもあるわけないじゃない」。大学卒業後に就職したが、すぐに退職。満たされない心を抱えたある日、新聞記者の父から譲り受けた一眼レフを手に、出掛けたのは後楽園ホールだった。
「後輩の写真を撮ってやろう、という軽い気持ち。そんな写真をボクシング雑誌に持ち込むと、買ってくれた」。転機になった。八三年から高校ボクシングに対象をしぼり、国体、インターハイ、全国高校選抜などに足しげく通ううちに写真家として認められ、拳を交わす選手だけでなく、リングサイドの指導者にほれ込んでいった。
 この本には「高校ボクシング指導者の横顔」というサブタイトルがある。鬼のような形相で叱咤する男がいれば、おおらかな笑顔で見守る男もいる。「癖がある人が多いし、魅力も人それぞれ」。ただ一つだけ、共通点がある。「絶対にあきらめない心の強さ。それを生徒に伝えようという思いです」。モノクロ写真の中の男たちの顔には、張り詰めた精神と奥行きのある優しさの両方があふれている。
 東京と郷里の佐賀を行き来しながら、写真教室などの講師を務める。これが記念すべき第一冊となる。四十九歳。

作品貫く「無償の情熱」

後藤正治
ノンフィクション作家・神戸夙川学院大学教授

 高校ボクシングの世界を撮った写真集『この道一筋』が刊行された。まず特記すべきは、昭和50年代から平成19年の佐賀総体まで、四半世紀をかけた仕事であることであろう。リングサイドで、ヘッドギアをつけた高校生部員と、部員に覆いかぶさるようにアドバイスするオジサン指導者のツーショットが数多く収録されている。
 写真家は高尾啓介氏。氏とは面識がある。西宮市にある定時制高校ボクシング部の顧問教諭と部員たちを追った拙著『リターンマッチ』の取材中、相前後して高尾氏も取材に来られていたからである。
 写真集には、この顧問教諭もアップで撮られている。部員へのいつくしみというのか、深みのある表情は何度見ても飽きない。写真家にとって〝この一枚〟といえる写真であろう。他にも印象深いワンショットが幾枚もある。
 見終わって浮かんだのは〈無償の情熱〉という言葉であった。高校ボクシングはマイナースポーツである。部員も指導者もボクシングに打ち込むことによって目に見える見返りが得られるわけではない。それでも彼らはリングという場に魅入られ、熱い時間を過ごしていく。その中で、思わぬ自己表現や生の発露を行っていることが読み取れるのである。
 著者略歴によれば、高尾氏は大学時代、ボクシング部員であったとか。長期に及ぶ仕事は氏の青春の決算にかかわる部分もあったのだろう。
 この写真集の作品性は、高校生と指導者と撮り手の、いずれも無償の情熱という共通分母によって支えられている。

  • A4判並製122頁
  • 978-4-88344-153-2
  • 定価:本体価格1800円+税
  • 2007/11/20発行
世間遺産 藁塚 左官 鏝絵放浪記 藤田洋三 鏝 放浪 左官 壁 泥 石灰 こて 漆喰 建築 土 大分 安心院 別府 旅
booktitle
鏝絵放浪記
zeikomi
¥0円
鏝絵放浪記

鏝絵(こてえ)という職人技に魅せられた一人の写真家が、故郷大分を振り出しに日本全国を駆け巡り、中国・アフリカまで歩き続けた、25年の旅の記録。(鏝絵=左官職人が鏝を使い、漆喰をレリーフ状に盛り上げ、民家の戸袋や壁、土蔵を塗り出したもの)

書評

楽しく読めて、左官の歴史や文化がわかる本

辻孝二郎

 今や左官の語り部(「左官教室」編集長・小林さん談)である藤田洋三氏。物言わぬ世界、沈黙の左官を色彩豊かに語り出した唯一の人である。彼の語る世界は色濃く、深く厚い。彼の関心は鏝絵から始まったものの、「しゃかん」の職人さんを初め、関係の人々に触れ、その技術に触れ、その歴史に触れ、石灰に触れ、世界中の泥壁に広がっている。鏝絵は入口であったけれども、内容は左官のすべてに広がっている。
 物言わぬ左官の世界で、一番饒舌な鏝絵との出会いが藤田氏の出発点である。彼は色とカタチ・素材を執拗に追い求めるカメラマンである。幸いなことに、野に埋もれていた鏝絵は彼の目で掘り起こされた。彼も性格色濃く、饒舌、サービス精神に富んでいる。彼と鏝絵との出会いは、そういう面で必然性を帯びているように思う。
 最近は、顔も鏝絵になってきた。歩く姿も鏝絵っぽい。彼の出現の仕方は、フラッシュを浴びた鏝絵のようでもある。突然、野の闇から浮かび上がってくる。現在が生み出した鏝絵、藤田さんはそういう人なのかもしれない。
 鏝絵の何たるかを知らない時に、鏝絵の町大分県安心院(あじむ)町をご案内いただいたことがあった。保存会の人だったか地元の人に会い、藤田さんの話が広がった。話はなんとも時代離れして、五十年前、百年前のこと、何世代も前の施主や故人となった左官屋さんの話、九州全体のこと、全国のことなどが、とめどなく流れてくる。名前も知らずぼうぜんと聞き流していたことを覚えている。この本を読んであの一瞬の会話の意味が見えてきた。藤田さん自身が時空を超え、泥や石灰の世界、あるいは人々の営みをあのつぶらなとも言える鋭くも可愛い目で見続けていたのだということを。
 鏝絵が施主への感謝を込めた無償の行為であるとしたら、この本も今の時代や左官の人々への無償の行為である。「鏝絵としての出版行為」、この本はそんな意味を持っている。野の饒舌、野の美意識、野の豊かさを今一度味わうことができるのは至福と思う。
 彼と同じ時代の空気を共有できることを、心から感謝したい。

近代化の遺産のように

塩田芳久

 鏝絵(こてえ)。壁や戸袋など、漆喰を塗った上に鏝で風景や肖像などを描き出した絵のことだ。写真家としても知られる著者が、この伝統の職人芸に魅せられて地元大分から九州各県、日本全国、果ては中国、アフリカへと旅して回り、鏝絵を撮影し続けた「放浪」の記録が、豊富なエピソードと美しい写真とともにつづられている。
 前半は、軽いフットワークで駆け抜けた鏝絵紀行が楽しい。招福の思いを込めた大分県内の七福神、胸部が手あかで黒ずんだ佐賀市の裸婦像、高さ約二メートルもの新潟・佐渡の大ムカデ︱︱。職人達の技の妙を伝える鏝絵が、その土地の風土まで映していることに気が付く。また「謎」の鏝絵師を追ったり、中国まで「ルーツ」を訪ねたりするくだりは、スリリングな冒険譚の趣すらある。
 「鏝絵にひかれたのは二十五年ほど前。地方の時代といわれたころで、大分の文化の源流を追い掛けるのが目的。しかし全国を巡るうちに、鏝絵と、それが描かれた家屋を近代化遺産として接するようになりました」
 後半部になると、著者の興味は鏝絵にとどまらず、キャンバスになった漆喰から、その原料の石灰、そして壁そのものを作る泥とわらへと向けられる。食べられる石灰を求めて台湾へ渡り、泥でできたモスクがある聞けばアフリカへと向かう。
 「『お石灰探偵団』と称して、海からの視点、経済の視点など多角的にこれらの素材を調べました。だれもやったことのないことなので、本当に面白かった」
 そうしてあぶり出したのが、石灰が支えた日本の近代化であり、多様な衣食住の文化であり、農業をはじめ日本の産業の歩みだった。著者の好奇心は鏝絵を入り口に、人間の営み全体をつかみ取ろうとしているようだ。
 「かつて美しかったものが形を変え、いまだに美しいまま存在している好例が鏝絵です。今後も、人の手が生み出した美しいものたちを注目し続けたい」

  • 306頁 四六判並製
  • 4-88344-069-9
  • 定価:本体価格2200円+税
  • 2001/01発行
グランパ grandpa おじいさん これながかずひと 画集 昔気質 石風社
booktitle
グランパ
zeikomi
¥0円
グランパ

ぶっきらぼうな男たちへ。何か忘れていませんか? ──時の移り変わりの中で、私は大切に思っていた事や人を少しずつ忘れさってきました。でも忘れられたものは、またいつかきっと思い出されるのです。それは、時を超えてある日ふと記憶の中に甦り、自分自身と出会うことになるでしょう。そしてそんな出会いのきっかけになるような絵を、私は描いていきたい。

  • A4変型上製34頁カラー
  • 定価:本体価格1800円+税
  • 1993/08/30発行
ポルトガルol_軽
booktitle
郷愁のポルトガル
zeikomi
¥0円
郷愁のポルトガル

booktitle
郷愁のポルトガル
zeikomi
¥0円

古い街並を散策し 城や市場を訪ね 路地を歩く 小さな自己流の旅のスケッチ   老いてこそ夫婦ふたりで巡る自由で気ままな旅ポルトガルの日常の風景を絵と文で綴る   †††††† 目次 †††††† ポル …

  • A5変形判上製 80頁
  • ISBN978-4-88344-264-5
  • 定価:本体価格1800円+税
  • 2016/04/30発行
空想観光 カボチャドキヤ トーナス 川原田徹 カボチャラダムス 石風社 王国 かぼちゃ 絵本
booktitle
空想観光 カボチャドキヤ
zeikomi
¥0円
空想観光 カボチャドキヤ

「王国のありかはゴビの砂漠でもなければインドシナ半島でもない。(中略)今ここの門司の町がカボチャラダムス殿下が魔法をかけている間だけカボチャドキヤ王国なのである。」(種村季弘氏)世にも不思議なカボチャのユートピアがあった! ページをめくれば、〈ビヤダル横町〉から〈関門夢遊霊園〉まで、カボチャドキヤの隅から隅まで、まるで迷宮の中をさまよい歩くよう。カボチャドキヤこそ最後の幻郷、カボチャの黙示録を見よ

  • B5判並製76頁、カラー画29点
  • 4-88344-111-3
  • 定価:本体価格2000円+税
  • 2004/08/20発行
カボチャドキヤ かぼちゃ大王 絵本 トーナス カボチャラダムス  国立美術館 石風社
booktitle
かぼちゃ大王
zeikomi
¥0円
かぼちゃ大王

かぼちゃ大王一家が花の都へ珍道中。ふんわか不思議な絵本

書評

人とカボチャのエネルギー

松尾孝司

門司港に近い急斜面のアトリエ。ここでカボチャに魅入られ、カボチャを擬人化した絵を描いてきた。
 話を聞いていると目の前でカボチャが笑っているような錯覚に陥ってしまう。本の表紙にも「トーナス・カボチャラダムス作」とある。著明な神学者や〝予言〟で知られるノストラダムスをカボチャの中に取り込んだ名前だ。「カボチャはもこもこしていておしりも大きい。十人ぐらいの子育てをしているお母さんのようだし、地球とか山のように生きものが生まれ、そこに帰っていくというような生命力に満ちている」
 新刊は豚を飼っているかぼちゃ大王一家が花の都に家族旅行に出掛ける絵物語である。ところが、「遊びほうけて」あっという間に財布の中は空っぽ。チンドン屋をし、曲芸をし縁日の露店ではたこ焼き売り。さらにバナナのたたき売り……。いろんな商売をし食いつなぐ。それが楽しい思い出となって帰っていく、という話。
 子どものころ、身の回りに広がっていた世界だ。「いまはビルの中に人間が閉じこめられている時代。人間の姿が見えない時代になった。あのころは、生活の中に生命力があふれていた。人間が生きていた」
 だから低いところから人間を描く。「低く低く構えないと描く力は出てきません」
 鹿児島市で生まれ、石炭商だった祖父母のいた北九州市で育った。建築家にあこがれ東京大学の理系に進んだが、「生きることは何なのか」と考え込んで文学部に転科。卒業後、好きな絵でも描いて学問をしよう、と思っているうちに人気画家になってしまったそうだ。家業はチンドン屋だった、と本にある。ウソかまことか。
 カボチャを模した門司港駅や発電所、横町、市場など建物を描くのは建築家を夢見ていた青春時代の想像力がふくらみ続けているからだ。作品は描くたびに売れて手元を離れる。
 自宅から歩いて五分ほどのところには、自らの作品を集めたカボチャドキヤ国立美術館もある。一帯は「カボチャ美術」の王国、城なのである。一帯を離れることはめったにない。六十三歳。

  • A5判変型上製32頁カラー
  • 978-4-88344-144-0
  • 定価:本体価格1000円+税
  • 2007/04/01発行
かっぱと菜の花 北野町 北野中学校 創作 中学生 版画 筑後川 福岡
booktitle
かっぱと菜の花
zeikomi
¥0円
かっぱと菜の花

筑後川河畔にある北野町立北野中学校。生徒たちは「なんとか、自分たちの手で民話を作ろう」とお話を書き、版画を掘った。かっぱ、コスモス、菜の花、筑後川……郷里の素材から創作された童話と版画集。

  • B5判上製74頁
  • 定価:本体価格1500円+税
  • 1991/2/28発行
語れぬ妻へ 石風社 弥勒 祐徳 闘病 日記 画家 八十八歳 在宅 介護
booktitle
語れぬ妻へ
zeikomi
¥0円
語れぬ妻へ

ただひたむきに絵を愛し描きつづけた画家を、妻は支えつづけた。夫は、寝たきりになった妻を自宅で介護すると決意。妻の姿を毎日画帳に描きつづけた。去り行く妻との究極の愛──。

  • B5変型並製331頁
  • 978-4-88344-193-8
  • 定価:本体価格2500円+税
  • 2011/01/31発行
 (50件中) 31〜40件目