とれたての新刊– category –
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わが〈アホなる〉人生
幼い子ども二人を連れ家族でペシャワールに赴任した医師の苦闘と迷いの人生 ここに来る人も含めて、バカですよ。しかし、バカもおらんと世の中面白くないしね。(中村哲医師) 私は夢への第一歩を踏み出してはみたものの「ペシャワール中退」になりましたが、現地の四年間で多くのものを得ることができました。帰国後の人生を振り返りますと... -
戯曲 黒いダイヤ
福岡でテント劇衆 上海素麺工場を 旗揚げして45年 支那海東の 渾身の戯曲を 刻み込む 玄海の風を テントにはらむ芝居小屋 地底には巨大な子宮の如き まっくらな坑道 支那海の芝居には数多くの死者たちが立ち現れる。今回の『黒いダイヤ』の場合は、三池炭鉱三川坑の炭塵爆発による犠牲者たちである。地下坑道に果てた彼らは、役者の口をかり... -
石を巡り、石を考える
ヨーロッパ、南米を経て 日本へ回帰した ひとりの思索者が 石や岩をめぐる物語に インスパイアされ その対話を刻む それにしても、サン=テグジュペリがインカの石壁をひとつの思想として読み取ったのに対し、アルゲーダスがそこにインカの民の悲しみを聴きとるというちがい。サン=テグジュペリにとっては労苦を意味していた石が、アルゲー... -
ことばの遊園地 内田麟太郎詩集
詩人・内田麟太郎が表現する、少年誌集としてはたぶん、初めてのコンクリートポエトリー *コンクリートポエトリー=テキストのもつ具象性に注目して空間的・視覚的に表現された詩 詩集とありますが、 詩集ではないのかも しれません。 文字と記号と言葉で、 私もたっぷり 遊ばせて いただきました。 少年詩にユーモアを。 そんな気分の今日 ... -
世に資する 信号電材株式会社の50年
歩行者と車の安全安心を守って50年。 かつて炭鉱で栄えた 福岡県大牟田市 その地方都市に 全国50%のシェアをもつ 信号機器製作の会社がある。 交通信号は 誰が 作っているか 知っていますか? 交通信号機はなぜできたのか? 理由はシンプルである。 交通事故を防ぐためにできたのである。 とは言っても、最初にできたのは車のためではない。... -
ありがとうののんちゃん
ありがとうは こだまのように かえってきます のんちゃんは 「ありがとう」が くちぐせです。 うれしいことでも いやなことでも「ありがとう」と いうのです。なぜかって それは、おばあちゃんに いわれたことがあるからです。 「どんなつらいことでも かなしいことでも 『ありがとう』って感謝すれば、 すべてが、おおきなしあわせ... -
おててちゃん
娘にとって生まれて初めてできたお友だち「おててちゃん」の絵本 末娘が誕生して数ヶ月たった頃、自分の手をじーっと眺める姿をよく見かけました。 娘は、自分のグー握りの手に「あんただれ、何してるの」とでも語りかけているかのようでした。「お手て」は、娘にとって生まれて初めてできたお友だちでした。 一日一日育っていく娘と共に、「... -
子どもを大切にしない国 ニッポン
いじめや体罰、虐待・自死から 子どもたちをいかにして守るか 親・児相・施設職員・保育士・教師・医師・市町村職員 etc... 子どもの命に携わる人たちの必読書 保護者から現に虐待を受けている子どものほとんどは、死を選ぶことなく耐えているというのが実状である。 学校におけるいじめと家庭における虐待との違いは、同じような精神的・肉... -
ドキュメンタリーの現在
世界の大変動と 分断に抗し 足もとで ドキュメンタリーを つくり続ける [内容の一部] 闇に葬らせない! 白紙調書事件を追う 良心の実弾~中村哲医師の生き方に迫る~ 不寛容の時代(「やまゆり園」障害者殺傷事件他) シャッター ~報道カメラマン 空白の10年~ 水俣は問いかけ続ける 諫早湾干拓と変わりゆく干潟の海 ... -
ふるさとの音楽史散歩
キリシタンの時代から 昭和まで 九州・福岡の音楽史を 逍遥する 鎖国と長崎 軍楽と賛美歌 学校唱歌 映画とレコード 歌劇の芽 鑑賞組織誕生 私どもは、自分たちのふるさとを中心に私たちの音楽の歴史を見直してみたいと思う。私がこの機会にあなたに語りたいのは、そんな意味における私どものふるさとの音楽史のあれこれである。 この歴史...
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