ノンフィクション– category –
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サハラの歳月
台湾・中国で一千万部を超え、数億の読者を熱狂させた、破天荒・感涙のサハラ生活記完訳!! 2019年秋、ニューヨーク・タイムズ誌絶賛!https://booksfromtaiwan.tw/books_info.php?id=58 サバ軍曹 (立ち読みサンプル) その時、スペインの植民地・西サハラは、モロッコとモーリタニアに挟撃され、独立の苦悩に喘いでいた……。砂漠に住まう人... -
野村望東尼 姫島流刑記
筑前勤王党二十一人が自刃・斬罪に処せられた慶応元年の乙丑の獄。歌人野村望東尼も連座。糸島半島沖の姫島に流罪―― 野村望東尼は平野国臣ら勤王の志士と交流を持ち、高杉晋作を匿ったことでも知られる幕末の勤王歌人。本書は、望東尼直筆の稿本を翻刻し注釈を加えた流刑日記である。 「筆者が意図するところは次の三点である。 一つは... -
だけど だいじょうぶ
三池の炭鉱社宅で育った少年が「特別支援」学校の教員になった「障害」のある子どもたちとくんずほぐれつ心を通わせていった一教員の実践と思考の軌跡――「我在り ゆえに我思う」 学校には、家族の愛情をいっぱい受けながら通っている子もいるが、やって来る子どもたちの多くは、さまざまに苦しい事情をかかえている。 「できない、... -
地球を翔た異風者
佐賀にひとり桁はずれの漢がいた日本人としての矜持を胸に、常識に抗いつつ、その目をアジアにむけ続けた、五十七年の破天荒な生涯 アジアシンポジウムで、武夫はタイのソーシャルワーカーの発言を耳にし、心臓に氷の突き刺さる思いをした。「日本人はバナナだ。外は黄色でも中身は白色。欧米人と一緒、アジア人ではない」武夫は自分が... -
原三信と日本最古の翻訳解剖書
杉田玄白の『解体新書』に先立つこと87年――日本最古の翻訳解剖書があった1686年、筑前藩医・六代原三信が長崎・出島にて蘭方外科医の免状を受けた。その翌年、ヨハン・レメリン著『小宇宙鑑』の翻訳解剖書(本木庄太夫訳)の筆写を終える。1774年刊行の『解体新書』に先立つこと87年。日本最古の翻訳解剖書写本である。---------------------... -
三池炭鉱 宮原社宅の少年
三池争議の吹き荒れた 昭和三〇年代の大牟田 炭鉱社宅での日々を 遊び盛りの少年の眼を通して 生き生きと描く 子ども時代の回想・証言、宮原社宅で育った自分史が、そのまますぐれて希少な地域史となり、三池争議をはさむ激動の社会史の側面をもっている。 (東京学芸大学名誉教授 小林文人) 「やめと... -
馬毛島漂流
石油備蓄基地誘致、全島民の離島、企業による土地買収、大規模な「滑走路」工事……日米安保の渦の中で、〝漂流〟する島・馬毛島 種子島在住の元新聞記者が島に渡り、歩き、喰い、時には遭難して知った馬毛島の今を、短歌と写真を添えて伝えるルポルタージュ わたしの馬毛島通いには、渡世の旅に出してもらった故郷への恩返しと、どこか、親不... -
終わらない被災の時間
見えない放射能と情報不安の中で、 幼い子どもを持つ母親のストレスは 行き場のない怒りとなって、ふるえている 本書は、避難区域に隣接する福島県中通り九市町村の二〇〇八年度出生児全員(調査時点では三〜四歳)とその母親(保護者)を対象としたアンケート調査の記録である。放射能は目に見えない。よほど強烈でただちに症状が出る... -
馬毛島異聞
鉄砲伝来の島・種子島の西方12キロに浮かび野生鹿群れる小さな島の歴史物語。お家騒動から島の開拓・開発、そして実らぬ恋まで──。種子島家の支配のもとにあった島の歴史を史実と伝統を綴り合わせながら郷土史の泰斗が遺す。 -
フィリピンの小さな産院から
フィリピンの最貧困地域にクリニックを開いて13年。伝統的風習と近代化のはざまで悪戦苦闘しつつのてんやわんやの日々の記録。丸裸の人間が見え、本当の豊かさと、「本当に母子にとって良いお産とは」を問う、泣き笑いの奮闘記。