2026/08/07

【クラウドファンディング挑戦中〜9/15】第五福竜丸の絵本を、画家の黒田征太郎氏と制作・出版

石風社の福元満治です。今年で創業45年になります。小社の代表的な出版物は、アフガンで用水路を建設した中村哲医師の著書で、新刊「中村哲の言葉1」を出版しました。絵本も100冊ほど出しましたが、今回は、画家の黒田征太郎さんと絵本「第五福竜丸とボク」を出版いたします。

「第五福竜丸とボク」の表紙カバー

プロジェクトの詳細

1 アメリカの水爆実験で被ばくした第五福竜丸のことを知ってほしい

2 戦争と〈いのち〉について子どもと大人と一緒に考えてほしい

3 リターンには、礼状と絵本と黒田さんの絵も用意しています

○第5福竜丸は、今でも生きています

第5福竜丸というマグロ延縄(はえなわ)漁船を知っていますか?

1954年3月1日、アメリカによるビキニ環礁近海での水爆実験で

23人の漁船員が被ばくしたのです。

日本人としては、広島、長崎に次いで3度目の被ばくです。

その木造船が建造されて80年、東京夢の島公園の展示館に置かれています。

その第五福竜丸の絵本を、黒田征太郎さんと作っています。

この絵本は、黒田少年の空襲体験と第五福竜丸の被ばく事件がクロスする物語です。

 

 都立第五福竜丸展示館の第五福竜丸(赤井修二撮影)

○竜は、何に怒っているのか

1  第5福竜丸が遭遇したものとは、なんだったのか考えて欲しい。

2  戦争について〈いのち〉について子供と大人で語り合って欲しい。

3 竜は、海を汚し自然を破壊した人間に怒っています。

4 竜は、人も自然の一部であることを忘れた人間に怒っています。

黒田さん

○黒田征太郎さんの戦争体験と第五福竜丸

黒田征太郎さんは、画家・イラストレーターです。

昨年は北九州市立美術館で大規模な展覧会を開き、NHKの「日曜美術館」でも放映されました。(8月1日から9日まで、福岡市美野島のOVERGROUNDで個展「ラッキードラゴンNO5」も開かれました)

黒田さんは、国際的にも活躍する画家ですが、これまで野坂昭如原作の「戦争童話集」の挿絵を描かれるなど、戦争について強い関心を抱いてこられました。それは、戦時中は軍国少年だった黒田さんが、6歳の年に空襲と敗戦を経験したことにあります。黒田さんのアメリカへの複雑な思いは、アメリカ文化への憧れと被爆国の「軍国少年」であったことにどう向き合うかということにあったかもしれません。長年「ピカドンプロジェクト」という、原爆に関するムーブメントも続けておられ、その過程のなかで、1954年3月1日、太平洋のビキニ環礁付近で行われたアメリカの水爆実験に遭遇して被ばくした、「第五福竜丸」ともさまざまに関わってこられました。

黒田さんの発案によって、絵本「第五福竜丸とボク」を制作中です。

テキスト(文章)については、これまで黒田さんと10冊ほどの絵本を作った私、ふくもとまんじ(福元満治・石風社)が、黒田さんの戦争体験と「〈いのち〉への思い」をお聞きして構成しました。

 打ち合わせをする、黒田さんとふくもとまんじ

○プロジェクトの概要

絵本「第五福竜丸とボク」を出版します。

黒田征太郎・絵  ふくもとまんじ・構成(文) 石風社発行

B5判32ページカラー  ハードカバー  定価1500円+税

2000部発行

発行予定日 2026年9月2日(出来上がり8月中)

協力・都立第五福竜丸展示館(東京・夢の島公園)

○絵本「第五福竜丸とボク」の全文が読めます!

マートフォンでこちらのQRコードを読み取って、ご覧ください。

クラウドファンディング応援サイトはこちら→ https://for-good.net/project/1004022

○絵本「第五福竜丸とボク」出版に向けて 応援メッセージ

1 赤井修二(映像ディレクター)

「いのち」のことを話しませんか?

2 長野ヒデ子(絵本作家)

戦火のなかのこどもたちに マグロの缶詰とベン・シャーン

3 安田和也(都立第五福竜丸展示館)

黒田征太郎さんと第五福竜丸   来年は建造80年

1 「いのち」のことを話しませんか?

赤井修二(映像ディレクター)

テレビの報道番組・ドキュメンタリー番組の映像編集を主に担当。黒田征太郎さんとは2016年に一方的に「黒田さんを撮らせて下さい」と押し掛けて以来、お付き合いして頂いています。

現在も黒田さんを撮らせていただきながら、ドキュメンタリー映画「テニアン~ピカドンの島で~(仮)」(協同監督:刑部仁)を制作中。

そんなきっかけをくれる絵本です。生きる事、死ぬ事、誰ひとり避ける事は出来ません。殺されるのも殺すのも嫌だ。「ボク」はわたし。「ボク」はあなた。「たーちゃん」はわたし。「たーちゃん」はあなた。他人事では無いです。今だけでは無くこの先もずっと “忘れてはイケナイ物語り” です。

老体に鞭を打って圧倒的な存在感で現在ここに在る1947年生まれの第五福竜丸(79歳)のメッセージを、1939年生まれの黒田征太郎さん(87歳)と、ふくもとまんじさんが絵本にして伝えてくれました。黒田さんの絵を一枚一枚じっくりと観てメッセージを感じて頂きたいです。多くの人に、読んで見て話して欲しい絵本です。

2025年11月

「修二、第五福竜丸の写真を撮ってきてよ 第五福竜丸を100枚描こう思てんねん」

黒田征太郎さんから、お電話を頂いた。

当然、僕は嬉しくて仕方が無い。どういった形(最終的に絵本)になるのか分かりませんが、絵を描く為に必要という事は、黒田さんと一緒に物づくりが出来る!それが嬉しいのです。

ですが、すぐに緊張が襲います。これまで多くの写真家が撮られてきた第五福竜丸。あの第五福竜丸。映像の仕事で飯を食ってはいますが、写真のプロではありません。頭の中で色々と撮るシミュレーションをしてみたものの、ほとんど意味がありません。

とにかく、先ずは第五福竜丸に会って来よう。それからだと開き直ります。

黒田さんからお聞きしていましたものの、第五福竜丸の事を知っているなど到底言えません。しかも会うのは初めてです。

2025年12月20日

第五福竜丸展示館(専務理事の安田和也さん、事務局長の市田真理さん、大変お世話になりました)

第五福竜丸を前に、「おぉー!」思わず声が出ます。現物!そのままの展示!存在感に圧倒されました。映像では伝えきれないモノがあります。

会って1時間が過ぎました。何も考えず感じたままを撮ろう。僕も100枚撮ろう。気が付けば100枚を超えていました。

2025年12月27日

黒田さんから「すごい歳をとった人にみえたの」とお電話で感想を頂きました。

僕も船肌(と言うのか分かりません)がシワシワだなぁと思いながら撮っていたので「あ、伝わったんだ」と思っていましたら、黒田さん「(第五福竜丸に)お礼しなきゃいけないね」と…。

そして、黒田征太郎さんが描き書き、ふくもとまんじさんが書き構成し、完成された絵本です。 

2 戦火のなかのこどもたちに  マグロの缶詰とベン・シャーン

長野ヒデ子(絵本作家)

アトリエにて(小幡崇・撮影)

私が中学生の時、アメリカの水爆実験による第5福竜丸の被ばく事件がおきた。

そして清水焼津産のマグロのカンズメが急に安くなり母がマグロの缶詰をいっぱい買ってきた。 赤い日の出とマグロの絵が描いてある缶詰で、この絵は忘れることができない。缶を開けると缶詰独特の匂いがして、新鮮な魚が豊富な瀬戸内育ちの貧乏人は缶詰など食べたことないので、嗅いだことのないお金持ちの匂いと味なのだと恐る恐る食べたことを思い出す。被曝した怖いマグロという事で安くなったのだと知る。

その年の学芸会で、私のクラスはこの第5福竜丸被曝事件を劇にした。

私の生まれた今治市は広島に原爆が落ちた日の1945年8月6日の夜中0時にB29の襲来で市の80%が焼土化された。その前日ビラがまかれ今までの空襲よりもひどい爆撃があると書かれてあったそうで、家の防空壕よりも富田川の堤防の方に逃げようと、祖母と1歳の弟をおんぶした母と4歳の私は逃げ惑った。ところが途中芋畑で転んで草履が脱げた。「草履が無い草履が・・・」と探す私の真上をB29が飛んできた、そのまま芋畑に伏せて上空のB29の飛ぶのを見た。その同じ日の朝8時15分に広島に原爆が落とされたのだ。

結婚して転勤で被爆地長崎市に住んでいた私に、弟が「東京近代美術館でベンシャーン展を観た。すごいアメリカの作家だ!」と言って会場で買ったポスターを送ってきた。1970年5月のことだ。借家の壁にそのポスターを張り、2月に生まれた3か月の赤子とそのポスターを毎日眺めた。ベン・シャーンは来日して第5福竜丸の事を描いているのだ。

「第五福竜丸とボク」は私達に、戦火の中にいる世界中の子どもたちのことを見つめなおしてほしいと訴える絵本である。

ボクの黒田征太郎さんは、6歳で空襲に遭っている。そのことを忘れずに、子どもたちに伝えたいとこの絵本を作った。子どもと大人が一緒に読んで、語り合ってほしい。

あのゴジラの曲♪、たたた!たたた!たたた!の音が聞こえてくる!

竜だ! 本当のゴジラがすぐ側に来ているのに、誰も気づいてくれないのだ。

日本は、武器を売ることにも平気な国になってしまった!

日本は、いつからお金のことしか考えない国になってしまったのだろうか。

悲しい!  子ども達になんと言えようか・・。

長野ヒデ子 

絵本に「とうさんかあさん 」「おかあさんがおかあさんになった日」「せとうちたいこさんシリーズ」他、エッセイ集「ふしぎとうれしい」「絵本のまにまに」など。

3 黒田征太郎さんと第五福竜丸 来年は建造80年

安田和也(都立第五福竜丸展示館

ビキニで水爆実験に遭遇したマグロ漁船・第五福竜丸は、東京・夢の島公園に保存展示されている。ここは、数奇な運命をたどった船と乗り組員の被ばく、核と被害の広がりを伝える「小さな博物館」である。その入口の上には大きなタペストリーが吊り下がる。福竜丸と背後に湧き上がる巨大なキノコ雲その中には竜が描かれる。この原画は黒田征太郎さんが描かれたものだ。

黒田さんが展示館に来られた最初は1996年10月31日、ベン・シャーン展の絵を観るとともに、船尾の大きな木製の舵に大きなケント紙を当てフロッタージュで木目をなぞり、後日、2点のフクリュウマル作品が届けられた。

それから30年後の今年、展示館は開館から50年そして船は来年建造80年を迎える。2年にわたる船のメモリアルイヤーに、黒田さんのフクリュウマル作品数十点が展示される。原爆も水爆も実験も戦争もないその日に向けて、第五福竜丸の航海はつづく…この絵本作品を通して、たくさんの人びとにそのメッセージが届けられることを心から願います。(公財・第五福竜丸平和協会専務理事・展示館学芸員 )

◆第五福竜丸展示館の場所 東京都江東区夢の島2-1-1 電話03-3521-8494

ホームページ参照ください。メール・アドレス fukuryumaru@msa.biglobe.ne.jp

             

都立第五福竜丸展示館で、第五福竜丸を背にして黒田さん

スケジュール

2026年7月21日告知開始  9月15日終了

リターンについて

 2,000円  50口

礼状と絵本「第五福竜丸とボク」1冊

  5,000円 100口

礼状と絵本「第五福竜丸とボク」3冊

 10,000円  50口

礼状と絵本「第五福竜丸とボク」3冊に、絵本「岩になった鯨」、「虹を見たかい」、「いのちってナンボ? 平和ってナンボ?」各1冊

  20,000円  20口

礼状と絵本「第五福竜丸とボク」5冊に、「岩になった鯨」、「虹を見たかい」「いのちってナンボ? 平和ってナンボ?」各1冊 

 50,000 円  10口

礼状と絵本「第五福竜丸とボク」5冊に「岩になった鯨」、「虹を見たかい」「いのちってナンボ? 平和ってナンボ?」各1冊 *黒田さんのオリジナルの絵1点 (絵本の原画ではありませんが、黒田さんの直筆。内容は、こちらの判断でお送りします)

「岩になった鯨」(黒田征太郎・絵 ふくもとまんじ・文 B5変型上製 1200円+税 石風社)

「虹を見たかい」(黒田征太郎・絵 ふくもとまんじ・文 A5判上製 1300円+税 石風社)

「いのちってナンボ? 平和ってナンボ?」(黒田征太郎 A5判並製 2000円+税 石風社)

支援金の使い道

目標 200万円

経費内訳

直接制作費 110万円(制作・印刷・製本)

編集・構成・制作経費 50万円

広報・広告費用 20万円

送料等諸経費 20万円

さいごに

絵本を作る過程で、物語の重要な局面に竜が出現しました。それは、LSTの乗組員の黒田青年が第五福竜丸の船員に転換する重要な場面ですが、その竜は身悶えして怒っているのです。

そして、歌が聞こえてきます。

竜が 竜が

怒っている

人間たちが

海を汚した

人間たちが 

海を殺した

竜が 竜が

怒っている

戦争が多くの人の命を奪い、人間の生存圏や歴史的文化遺産を破壊してきたことは、誰もが知っていることです。今世界で起きている紛争や戦争は、そのことを否応なしに私たちに突きつけています。原水爆からドローンまで、あらゆる兵器が人間だけでなく、あらゆる生き物の〈いのち〉や自然を破壊しています。

竜は、水の神であり自然の化身です。

私たちには、人間だけでなく竜の視点も必要ではないかと思うのです。

竜は、人も自然の一部に過ぎないことを忘れた人間に怒っているのだと思いました。

自然によって生かされている〈いのち〉を粗末にする人間に怒っているのだと思います。

この絵本が、「第5福竜丸」のことを記憶にとどめ、あらゆる〈いのち〉のことを考えるきっかけになればと願います。

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