2023/08/23

『小学生が描いた昭和の日本』が第36回地方出版文化功労賞 奨励賞を受賞!

小学生が描いた昭和の日本 児童画500点 自転車こいで全国から』がブックインとっとり「第36回地方出版文化功労賞 奨励賞」を受賞しました!

●第36回地方出版文化功労賞 奨励賞

■『小学生が描いた昭和の日本
    児童画五〇〇点 自転車こいで全国から』

<選考理由>
全国120の(断られたところを加えれば、さらに多くの)小学校を、基本的に自転車に乗って一年かけて巡り、500点の児童画を集めて東京の地下通路ギャラリーで展示した青年の物語と、集められた画の本である。
50年前とは言え、青年の情熱と無鉄砲さ、飛び込みの青年を受け入れて児童画を託す学校関係者の人に対する信頼と度量。現代では考えられないストーリーに驚く。
そして何より、50年前の小学生の、時代を反映した500枚の画の迫力と面白さに圧倒される。
ながく保管されてきた児童画が、デジタル化によりネット公開され、描いた本人に帰り始めたことも含め、画と物語の双方が相まって読む者の琴線に触れる本である。

第36回地方出版文化功労賞は、2023年7月30日の最終審査会において決定した。同賞は、昨年11月1日から11月6日、倉吉市立図書館で開かれた「ブックインとっとり2022」に出品展示された全国の地方出版物(対象約350 点)の中から、各地区の推薦委員および一般の来場者による会場での投票によりその中の13 点を最終候補作として挙げ、9 名の審査員が持ち回りで数カ月にわたって審査したものである。

著者略歴
鈴木 浩(すずき ひろし)氏
1945年、岐阜市に生まれる。1969年〜1970年、児童画を集めて自転車で日本全国の小学校を訪問し、「足で集めた児童画展」を開催する。1971年〜1984年、映画製作会社に勤務し、企業PR映画や記録映画、教育映画を演出する。1984年、独立し「暮らしの映像社」を始め、現在に至る。

「ブックインとっとり」とは?
地方文化のバロメーターのひとつとも言われる、地方での出版活動の重要性に目を向けたブックインとっとり実行委員会では、1987年鳥取県で開催されたブックインとっとり‘87「日本の出版文化展」いわゆる「本の国体」を機に「ブックインとっとり・地方出版文化功労賞」を制定した。以来36年に亘って、地方と地方そして人と文化の交流を積み重ねてきた。その結果今日では、地方出版への激励や奨励として貢献してきたことが全国から高く評価されている。
毎年の事業として、その年の各県の代表的な地方出版物を一堂に集めて展示する「ブックインとっとり・全国各地の本展」と、地方の出版活動のご苦労に対して鳥取県民が選びそして贈る『地方出版文化功労賞』がある。

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子どもたちの絵の永久保存と展覧について
「小学生が描いた昭和の日本 児童画500点 自転車こいで全国から」の編著者である鈴木浩氏と石風社では、子どもたちが描いた約500点の絵を、散逸することなく後世に残すために、作品を永久保存してくださる美術館を探しております。また、子どもたちの絵を展覧してくださる美術館や施設を募っております。ご希望の施設がありましたら、石風社までご連絡いただければ幸いに存じます。