書籍

既刊
発行日▼50音順▼
 (282件中) 11〜20件目
絵本 アメリカ ジュールズ ファイファー れーどる あたしのくまちゃんみなかった ジュールズ・ファイファー 石風社 くれーどる くまちゃん ニューヨークタイムズ ワシントンポスト ベストセラー
booktitle
あたしのくまちゃんみなかった?
zeikomi
¥0円
あたしのくまちゃんみなかった?

ニューヨークタイムズ最優秀絵本賞受賞!


とっても大切なクマのぬいぐるみをなくしちゃった女の子。どこを探しても見つからない……。ピューリッツァー賞受賞作家が描いた、全米ベストセラー絵本

  • A4変形上製41頁
  • 978-4-88344-182-2
  • 定価:本体価格1300円+税
  • 2010/07/10発行
穴が開いちゃったりして

町田康氏「自分の師です」。


深く、自由に生きるために、世界の表皮を裏返し、全身全霊で世紀末を駆け抜けたカルトの怪人・隅田川乱一。「JAM」をはじめとするさまざまな雑誌に遺した、プロレス・ドラッグ・パンク・イスラム・神秘学にまつわるディープな知力が甦る。

書評

ダイナミズムとリズム 文章のなかに音楽がある

近田春夫
ミュージシャン

 隅田川乱一は、一九五一年生まれで、タコという日本ロック史上でも意味のあるバンドのメンバーであり、また、雑誌編集や文章にも独特の境地を見出した、なかなか他にいないタイプの男である。
 世代はまったく一緒で、していることに共通点がない訳でもない。しかし会ったことは一度もなかった。文章も、多分読んでいなかったと思う。
 何でそう思うかというと、この人の文章は魅力がある。だから読んだら忘れられない。読んでいたら覚えていると思うのだ。
 あるいは面白いと感じるだけの力がなかったか。いずれにせよ、この人の文章は、きっと雑誌のなかで読むより、こうして一冊の本になったものを読むのがふさわしい。ダイナミズム、そしてリズムを、より強く実感することが出来るからだ。
 格闘技、ドラッグ、宗教、そして音楽、更にその他もろもろ。守備範囲はひろい。しかし、観点はひとつだけである。読み進むほどにそのことに気付かされる。この観点がディープなのだ。そして、先にも書いた通り、ダイナミズムとリズムを持っている。本の推薦を書く町田康が《明るくてポップで、でも主張が明快で》というように、その文章は、硬質なものだけが持つしなやかさで、読み手の神経を覚醒させる。難解な内容があっても、この本は人をリラックスさせるのだ。
 つまり、文体ということか。文体に普通と違うバランスを感じる。文章のなかに音楽がある、と私は思った。だから読んでいると、自然と身をゆだねたくなる。
 この品格が実に得難いと思うのである。たとえばタイトルになった《穴が開いちゃったりして》の、バリ島の暑い夏の夜の描写。ここにただよう空気の濃密さである。いちいち質感がどこか上等なのだ。それで安心して身をゆだねられる。
 そういう意味でいうと、大きくスタイルはふたつに分けられる。筋道は通っているが話としてはねじれているものと、話も筋道の通ったものになっているもののふたつだ。この《穴が…》は前者である。町田康が好きな作品として挙げた《報道関係者に告ぐ/おまえらの報道の基準は何処にあるのだ》は後者だろう。そのどちらも奥の方でつながっている気がして、大きなうねりのなかにリアルというものが力強く何かを貫いているイメージが、いつしか湧いてきた。
 この本は、分野としては批評、評論に属すると思うが、とにかくこれだけはいえる。隅田川乱一は物書きである以前に音楽家だった。そして文章から察するに音も良い手触りだったのだろうなァと思ってしまう。
 読んでいたら、一ヶ所私の名前があった。春男になっていたのでちょっとガクっと来たが、ほぼ原文のまま載せているので、こういうこともある、と凡例としてあとに書いてあった。夫人によるあとがきも凛として良い。

70年代アングラカルチャーの世界

永江 朗
ライター

 かつて雑誌とは、私に「悪い」世界を教えてくれるものだった。黒々として危険な匂いがして、とても魅力的だった。『ヘヴン』(『ジャム』から改称)や『ウィークエンドスーパー』『ロック・マガジン』などがそうで、小ぎれいな大型書店では手に入らない。
 そこで健筆をふるっていたのが隅田川乱一(本名・美沢真之助、九八年、四十六歳で病没)だ。彼が四半世紀の間、さまざまな雑誌に書いたコラムと未発表原稿を集めたのが、この奇妙な表題の本である。
 本を開くと、たちまち七〇年代アングラカルチャーの世界に連れていかれる。扱われているのは大麻やドラッグの話であり、プロレスであり、パンクロック、現代文学、そしてオカルトや精神世界だ。彼がサブカルチャーを追究したのは、自由に生きるためだった。ストレートな熱気が伝わってくる。ああ、いまのポップ文化のほとんどは、すでに隅田川らによって先取りされていたのだなと思い、感動する。

  • 245頁 A5判上製
  • 4-88344-091-5
  • 定価:本体価格2000円+税
  • 2003/01/31発行
あなたと読んだ絵本のきろく

育児に追われたあのころ、テレビに夢中だった子どもたちに、いつしか毎晩せがまれて読んで聞かせた絵本やおはなし。生きる力を育むために、子育ての中に読み聞かせを。そして身近な図書館がきちんと活かされるよう願いをこめて。──ちいさな心で感じるいっしょに読んだぬくもりの記憶。

  • 四六判並製246頁
  • 978-4-88344-188-4
  • 定価:本体価格1700円+税
  • 2010/06/20発行
あなたの笑顔がみたくって 李恵 龍一郎 書 画 石風社 コラボレーション 女子高生 教師 先生 センセイ
booktitle
あなたの笑顔がみたくって
zeikomi
¥0円
あなたの笑顔がみたくって

センセイと女子高生による書と画のコラボレーション。ぼくは、ぼくらしく、ありたい。あなたは、あなたらしく、あればいい。しかし、なにかとやっかいなことである。

  • 48頁 A5判上製カラー
  • 4-88344-132-6
  • 定価:本体価格1200円+税
  • 2006/03/03発行
アフガニスタンの大地とともに

「現地に行かなければ何も始まらない」


アフガニスタンの農業復興を夢みながら、08年8月、志半ばで凶弾に斃れた1青年の遺した深き心。彼と行動を共にした日本人ワーカーによる追悼文と多数の写真で綴る遺稿・追悼集

書評

〝菜の花畑の笑顔〟が広がる世界へ

古居みずえ
ジャーナリスト

「アフガニスタンを元の緑豊かな国に戻したい。子どもたちが将来食べ物に不自由しないようにしたい」。そう志した日本の若者、伊藤和也さんが、武装グループに殺された事件はまだ記憶に新しい。
 伊藤さんの参加していたペシャワール会は中村哲医師(現地代表)を中心にアフガニスタンの村々で水源確保事業のための井戸掘削作業など、長年地元に根付いて支援活動をしているNGOの団体だ。
 本書は伊藤さんの書き残した会報と会の仲間たちのメッセージで構成され、彼のひたむきな姿が伝わってくる。伊藤さんは二〇〇三年、会の活動に参加し、五年間アフガニスタンの大地で働いてきた。私自身、パレスチナという所へ二十数年通い続けている。NGOとジャーナリストという違いはあるが、いずれも現地の人たちとの信頼関係がなければ成り立たない仕事だ。
 しかも伊藤さんたちの仕事は、人々の生活に直接、関係するだけにもっと厳しい現実があったと思う。そんな中で「僕に何かあったら、アフガニスタンにこの身を埋めてくれ」とご家族にも話すほどの志を持ち、活動を続けていた伊藤さんが、三十一歳の若さで凶弾に倒れたことは無念としかいいようがない。
 救われるのは仲間の人たちの「伊藤さんが描いていた未来をあきらめないこと、伊藤さんが(写真に)残した菜の花畑の女の子のような笑顔が広がる世界を作っていく努力を続けること」という言葉だ。
 伊藤さんが危険で、地道な仕事を続けることができたのは、何よりもアフガニスタンが好きで、アフガニスタンの人々、特に子どもたちを愛していたからにほかならないと思う。彼の生き方は、国際支援とは本来どうあるべきか、日本にいる私たちはどう生きるべきかということをあらためて考えさせてくれる。

農業復興にかけた一生を凝縮

鎌田 慧
ルポライター

 アフガニスタンで誘拐され、殺害された若きNGOスタッフの遺稿と追悼文を集めた一冊。
 伊藤和也さんは、三十一歳で無念の死を遂げたのだが、中学生当時すでに「将来農業関係の仕事をしたい」と書いていた。その志を戦乱で疲弊したアフガニスタンの農業復興にかけた、短い、しかし充実した一生がこの本に凝縮されてある。
 彼の死が報じられたあと、彼が撮ったアフガンの子どもたちの笑顔が新聞に掲載されていた。そのまっすぐな、信頼しきった眼差しをみて、わたしは彼の仕事が、アフガンの大地に根付いているのを感じさせられた。
 それらの写真が、この本のカラーグラビアになっていて、伊藤さんが荒れ地に育てた、豊かな実りを確認できる。
「子どもたちが将来、食料のことで困ることのない環境に少しでも近づけることができるよう、力になればと考えています」
 この控えめな言葉は、彼がNGOペシャワール会に参加したときの志望動機だった。その中断させられた夢をささえるかのような、彼とともに働いたひとたちの悲しみと痛みのこもった文章がこころを打つ。
 世界のあっちこっちで、自己犠牲的に働いている伊藤さんのような若いスタッフと、わたしは旅先で出会って、心強い思いをしてきた。そのなかでも彼がユニークなのは、農業という専門技術で、ひとつの国の復興に役立ってきたことである。
 たとえば、収穫量の多い日本米の栽培を成功させ、その脱穀のために図面を見ながら「千歯こき」を試作し、現地の人たちの労力を軽減させた。作物を植え、育てるというたしかな営みが、彼の死後もアフガンの大地に残され、その遺志が子どもたちに受け継がれる。
 息子の不慮の死を受け入れている両親の文章もいい。父親は「アフガニスタンを憎んでおりません。恨んでおりません」と書いている。

  • A5判並製263頁
  • 978-4-88344-172-3
  • 定価:本体価格1500円+税
  • 2009/04/10発行
アフガニスタンの秘宝たち カーブル国立博物館1966 カーブル 博物館 石風社 土本典昭 土谷遙子 高岩仁 外山透 絵ハガキ ストゥッコ
booktitle
アフガニスタンの秘宝たち
zeikomi
¥0円
アフガニスタンの秘宝たち

打ち続く内戦によって破壊され散逸したアフガニスタンの歴史的遺産をポストカード・ブックに収めた。──映画制作の過程で奇跡的に撮影されたシルクロードの遺産たち。

  • 124×168ミリ、絵ハガキ24枚、解説付き
  • 4-88344-097-4
  • 定価:本体価格1500円+税
  • 2003/08/31発行
アフガン農業支援奮闘記

「アフガニスタンに自給用の農作物を」。異なる文化、過酷な風土の中で悪戦苦闘しつつ積み重ねられた農業支援六年余りの克明な記録。小麦・米・トウモロコシ・アルファルファ・ソルゴー・さつまいも・茶・ぶどう・蕎麦など、失敗の数々といくつかの成功。その試行錯誤を克明に記すことで、次世代へと繋ぐ報告集。

書評

アフガニスタンにおける農業支援の詳細な実践の記録

岩島 史
京都大学大学院農学研究科博士課程

 本書は、アフガニスタンで活動するNGO「ペシャワール会」が、2002年に発足させた「緑の大地計画」のうち、ダラエヌール地区の試験農場を中心とする農業支援計画の記録である。「緑の大地計画」は「1飲料水源の確保、2農業用水路の建設、3乾燥に強い作物の研究・普及から成り、旱魃で荒廃したアフガン農村の復興を長期的な展望でめざ」すものであった。2007年8月、同会の試験農場で働いていた伊藤和也氏が拉致・殺害された事件以降、中断せざるをえなかった農業計画を「できるだけ正確に広く知っていただく」ことが、「責務」であるという同計画の責任者らによって上梓されている。
 1章では「ペシャワール会」が農業計画をはじめるまでの経緯、2章では計画に参加した日本人ワーカーそれぞれの意気込みや参加に至る経緯が書かれている。3章では実際に試験農場で栽培をはじめた作物について品種選びから作付けの時期や畝の立て方まで、数々の栽培試験をし、失敗と工夫を重ねたことが詳細に記録されている。4章では、試験農場で栽培に成功した作物を近隣農家へ普及する過程で経験した、現地の人に任せることの大切さと難しさについて述べている。5章では世界的な政治情勢が他人事ではない状況のなかで、現地の生活・文化に馴染んでいく様子や人びとととのふれあいが描かれ、マスメディアの中の「アフガニスタン」とは異なる等身大の人びとの姿が垣間見える。ただし、編著者が全員男性であるため、本書における「人びと」とはすべて「子どもと男性」である。最後の章では、伊藤氏の拉致・殺害事件と農業計画中断の決断にまつわるメンバー間のやりとりが記載されており、編著者らの「断腸の思い」が伝わってくる。巻末の資料も非常に充実しており、現地の気温や土壌phから施肥や水やりの方法など、アフガニスタンの厳しい気象条件の下で作物を実らせるための7年間のさまざまな工夫が詳細なデータの蓄積として残されている。農業計画の責任者であった高橋氏の栽培方針と現地農家からの提案との相違点も作物ごとにまとめてあり、非常に興味深い。
 本書を通じて一貫して語られるのは、編著者である高橋氏が京都府で農業改良普及員をしていたという経験にもとづく「現地主義」の理念である。「現地主義」の内容は「主役は農家」「現地の技術を改良しながら」「資機材は現地調達を基本として」の3点であるという。これは今や国際協力において必ず求められ、なおかつ議論も多い理念である。本書でもそれを実践することのむずかしさが試行錯誤する記録の中ににじみ出ており、農業支援の記録として貴重であるだけでなく、支援する人と現地の人とのかかわりの記録として、国際協力にかかわるすべての人にとっても示唆に富んだ書である。

アフガン、実った笑顔 ペシャワール会農業の記録出版

古田大輔
朝日新聞

 アフガニスタンとパキスタンで医療や農業の支援活動をしているNGO「ペシャワール会」(本部・福岡市)の農業分野の軌跡をまとめた『アフガン農業支援奮闘記』が出版される。2008年8月にアフガンで拉致・殺害された伊藤和也さん(当時31)らが旱魃と戦乱で荒廃した大地に挑んだ7年余の汗と涙、そして、現地に再び実りと笑顔をもたらした記録だ。

 アフガン東部での農業支援は01年6月、旱魃対策の井戸掘りから始まり、はがて、25キロにも及ぶ水路の建設とその周辺に農地を復活させる「緑の大地計画」に移る。
 京都府職員として長く農業の普及指導に努め、退職後は国際協力機構のもと、アジア各国で支援に飛び回ってきた高橋修さん(79)ら計6人の日本人職員が主に支援にあたった。その中に伊藤さんもいた。
 予想もしていなかった困難が相次いだ。異常な高温と乾燥。アルカリ性の土壌を改良しようと硫黄を持ち込んだら、テロリストと疑われた。せっかく育った作物を盗んでいく者もいた。「なんでもいいから種よこせ。アフガンの手助けに来たのだろう!」と居丈高に要求されたことも。成功の影にあるそんな苦難も本には記されている。
 作物は元々栽培が盛んだった小麦だけでなく、飢餓から農民を救うためのサツマイモや現地品種よりも収穫量が大きかった日本米、栄養価の高い大豆や換金作物としての茶などに広げていった。成功体験を重ねることで、現地の人たちからの信頼が高まり、活動も円滑に進むようになっていった。水路周辺には内戦で避難していた人たちが戻り、集落もできていった。
 職員を支えたのは飢餓と闘う決意と、アフガンの人々の温かさだった。「寂しいだろう」と手作りの伝統楽器で民謡を披露してくれたり、自分たちの食事を減らしてまでもてなしてくれたり。そんな心の交流も紹介している。
 伊藤さんの事件が発生し、日本人職員は現地代表の中村哲医師(63)を遺して全員帰国した。本では、日本人職員撤退後の09年2月に現地の農家からかかってきた国際電話が紹介されている。
「日本米の新米は中村先生のところに届けた。サツマイモもお茶にあう甘い芋がとれた。この冬のサツマイモの保存も去年やった通りに管理している。(中略)大丈夫だ。農業計画はちゃんと前進させているぞ」

  • 401頁 A5判並製
  • 978-4-88344-184-6
  • 定価:本体価格2500円+税
  • 2010/03/01発行
『アフガン・緑の大地計画』

booktitle
『アフガン・緑の大地計画』
zeikomi
¥0円

  安定灌漑は、偉大な「投資」である 戦乱の続くなか、旱魃と洪水で荒廃に瀕した農地と沙漠が伝統工法で甦る。   技術と魂の記録          「PMSによる地域重視型 …

  • A5判上製229頁
  • 978-4-88344-271-3
  • 定価:本体価格2300円+税
  • 2017/06/10発行
アメリカで英語について考えた 宮地六美 石風社 英会話 アメリカ人 英語
booktitle
アメリカで英語について考えた
zeikomi
¥0円
アメリカで英語について考えた

これは英語の本ではない(でも勉強にはなる)。アメリカ人と日本人にとってちょっと考えてみた本デアル。ミヤチ教授の日米英語摩擦エッセイ。……この本を読んだら、あなたはナイーブという言葉が使えなくなる?!

  • 四六判並製195頁
  • 定価:本体価格1000円+税
  • 1990/06/10発行
アメリカでお墓について考えた

子連れ留学で体験した肌ざわりのアメリカを、軽快なフットワークで描く快エッセイ。

  • 四六判並製215頁
  • 定価:本体価格1000円+税
  • 1988/07/20発行
 (282件中) 11〜20件目