芸術・生活– category –
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芸術という悦楽
美術から舞台芸術まで、多岐にわたる芸術作品に魅入られた一愛好家の熱量に圧倒される ここに記されたのは一人の芸術愛好家の稀有な自叙伝ともいえる 〈目次抜粋〉 一 芸術とは何か二 立体芸術の衝撃三 建築 庭園 風景 という芸術 四 舞台芸術への誘い 五 言葉という芸術 六 ドイツの舞台芸術環境 書評・展覧会から文化の狭間で ... -
戯曲 黒いダイヤ
福岡でテント劇衆上海素麺工場を旗揚げして45年支那海東の渾身の戯曲を刻み込む 玄海の風をテントにはらむ芝居小屋地底には巨大な子宮の如きまっくらな坑道 支那海の芝居には数多くの死者たちが立ち現れる。今回の『黒いダイヤ』の場合は、三池炭鉱三川坑の炭塵爆発による犠牲者たちである。地下坑道に果てた彼らは、役者の口をかりて近代日... -
ふるさとの音楽史散歩
キリシタンの時代から 昭和まで 九州・福岡の音楽史を 逍遥する 鎖国と長崎 軍楽と賛美歌 学校唱歌 映画とレコード 歌劇の芽 鑑賞組織誕生 私どもは、自分たちのふるさとを中心に私たちの音楽の歴史を見直してみたいと思う。私がこの機会にあなたに語りたいのは、そんな意味における私どものふるさとの音楽史のあれこれである。 この歴史... -
科学と詩の架橋
私たちの教育制度は文学テキストの解読ができない科学者を育て、科学的思考のいろはをも身につけていない文系の人間を育てつづけている。このような現状に鑑みて、私は本書を世に問うことにした。 本書であつかう人物は、いずれもが科学と詩に架橋する意欲を示した人たちだ。そういう彼らの言葉を追うことで悲惨な現状を知り、その克服の... -
いのちってナンボ? 平和ってナンボ?
コロナと戦争の時代に投げかける 小さな飛礫(つぶて) 本作品集は、2021年12月4日~2022年1月30日まで、福岡県の田川市美術館で開催された〈「起きる、描く、寝る。いきる。」黒田征太郎展〉に展覧された作品をまとめたものです 。黒田征太郎氏は、日本だけでなく国際的に活躍するイラストレーターですが、本展覧会は、野坂昭如氏の「戦争童話... -
堀本玲子作品集 いつか風にのって
絶えず揺れ動き、時に優しく時に悲しく、でも確かに存在する私の心の在り様を、一瞬画面に定着させてみたくて絵筆を取ってきました。 インスピレーションが捉えた一本の線を大切にし、そこから展開する「自分でも意識していなかった領域」への踏み込みがスリリングだったと言えるかもしれません。 実際には描くごとに、追っていた思いは遠の... -
小学生が描いた昭和の日本
1969年10月〜1970年10月あの激動の時代子供たちはなにを見ていたのか 一人の青年が北海道から沖縄まで、1年かけて120の小学校を自転車で訪ね、子供たちの絵を集めた。 新潟県村上市 村上小学校 山際宗夫(6年)「ソリ遊び」 一九六九年(昭和四十四年)大学を卒業後、就職もせず自転車で東京を出発した。児童画提供の「お願い書」を... -
かこさとしの手作り紙芝居と私
紙芝居の持つゆったりした時間と 生身の声で演じる心地よさ―― 目まぐるしく変わる時代に紙芝居の持つゆったりした時間と生身の声で演じる心地よさが見直されて、いまこそ紙芝居が求められているのだと思います。 大好きな加古里子さんの原点は川崎のセツルメント時代の手作り紙芝居にあることを知りました。それは私がアンデルセン賞国内選考... -
虚を注ぐ
土の本源へ器の機能性や作品性の呪縛からの解放 浜田知明(版画家・彫刻家) 私が山幸の作品に感じるもの、それは天与の資質であると思うが、テクスチャアに対する繊細な感覚と清潔さである。平面と局面、方形と円筒の大胆な構成。粘土を切り割くような鋭い切り口、その潔さに魅かれる。 阿部謹也(西洋中世史) 熊本の中心部に屹立する金...
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