2024/09/20

コラム「山の暮らし」更新 「自由と蜜蜂」上・下 

自由と蜜蜂(上) 

「 最近、蜜蜂が来なくなった。以前は春の盛りに、丸太小屋の床下に放置していた空の巣箱に、巣別れした群れがいつの間にか住み着いていたものだが。梅やグミやスモモ、梨、柿、栗等々の花々に舞う蜜蜂もぐっと減ったような。……『このバリバリの資本主義社会ニッポンで、土地や建物や樹木や果物や野菜や花はほとんどが誰か(何か)の所有物ですが、花の蜜はすべて誰のものでもない。自由に採っていいんです。蜜蜂に侵入罪は問われませんしねえ』……」