佐賀の明日を希(ねが)って
一保健所長の回想記

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著者:
太田記代子
判型・頁 四六判上製 243頁
ISBN 978-4-88344-253-9
定価 1650円(本体1500円)
発行日 2015/05/03

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郷土佐賀の明日をともに考えるために

 

生涯を保健医療に捧げ、郷土の歴史を愛する一医師が、 吉野ヶ里遺跡保存と脱原発への思いをくりかえし訴える

 

平成元年より吉野ヶ里遺跡保存運動の輪の中に居て、いささか疲れておりますけれど、吉野ヶ里に来るといつもエネルギーを充たされます。勇を鼓して拙文をまとめて吉野ヶ里の事などをご報告する事にしました。 この丘に立つと自身の来し方のみならず吉野ヶ里一帯の旧石器、縄文、弥生、奈良平安から明治七年の古戦場まで続く複合遺跡の歴史ロマンに酔い、生かされている幸を感じる事ができます。そしてすぐ吉野ヶ里の恩人ともいうべき方々のお顔が走馬灯のように浮かび古歌が思い出されました。  世の中にあらましかばと思ふ人  なきが多くもなりにけるかな 戦中戦後を生き抜いた世代として語るべき事、なすべき事があるように感じる地でもあります。(「はじめに」より)

 

 

目次

はじめに

医師として、四季折々に思う

吉野ヶ里
七田先生、吉野ヶ里が国営公園に決まりました。/吉野ヶ里と徐福/佐賀と吉野ヶ里/国営公園と工業団地/吉野ヶ里は佐賀そして国の宝/知事英断で遺跡と景観保全を/遺跡行政を変えた方——江永次男先生を偲びて/吉野ヶ里は景観も宝/佐賀を歴史観光の地に

原発
安全神話に踊らされて/プルサーマルは地獄の劫火/官僚の内部告発/今こそ、地球環境保全を/食は命そのもの/特捜の「正義」/生命に安全エネルギーを——人工放射線は医療用に/大事(プルサーマル)は独断でなく民意で/鳥肌が立つ内容/命のため自然エネルギーに、今こそ/未来の命のために安全エネルギーに

わが郷土、佐賀
佐賀を語る/佐賀から世界へ/戦後六十三年を振り返って/千歳小学校をなつかしむ/花みずき茶会の成人式/健康づくりは健康地域づくりで/原八郎先生と名曲/神埼高校 傘寿 万歳!/神埼広滝の宝、佐賀の宝/肥薩長土と言ふべし/佐賀城内は史蹟公園に/このごろしきりに思うこと

良き人々に感謝

あとがき

著者略歴
太田記代子
[おおた・きよこ]

瀋陽(旧奉天)で生まれる。久留米大学医学部卒業。九州大学医学部第一内科入局後、小児科転入局。昭和42年、福岡市博多保健所。昭和49〜51年、在ニューヨーク。昭和51〜59年、愛媛県松山中央保健所。昭和59年〜平成13年、佐賀県内の保健所長を歴任。平成13〜15年、ロザリオの園老人施設の嘱託医。平成15〜23年、佐賀県議会議員。

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