風土・民俗– category –
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尼僧のいる風景
西安美術学院に留学していた著者は、中国人学生とともに旅に出る。彼等は漂うように安宿や寺を泊まり歩き、ある時峩眉山の尼寺雷音寺に投宿する。──天安門を遥かに離れて、中国の内なる世界と著者の内面が渾融し、読む者は不思議の世界に誘われる。 -
井上岩夫著作集[3]エッセイ他拾遺
戦後へ続く酔中夢。批評と諧謔が人間の実相を抉り出す。戦中と戦後を隔つクレバスの闇底で、人という業に対峙し、軍隊という夢魔を撃つ詩精神の実弾。「胸底の洞(うろ)に處女のごとき含羞が隠れていて、生きることは業であるということを、これほどしんしんと悟らせる人も少ない。」(石牟礼道子・作家)。全3巻完結。 -
井上岩夫著作集[1]全詩集
戦争と土俗とモダニズムを引き連れて孤高の詩精神が甦る。苦いユーモアとともに、世界の核心に垂鉛を降ろす。──「私の前にはまぎれもない詩人・井上岩夫が居た。ああまだこの世に詩人が生き残っていた、という強烈な衝撃を私は受けたのだった。」(島尾敏雄・作家) -
かわうそときつね
佐賀の昔話が佐賀弁で絵本になった! 佐賀平野にすむかわうそと天山にすむきつねが「ごちそうごっこどん してみゅうか」……そいばっきゃ。 -
雪原のうさぎ
中国東北部のきびしい自然の村。一人の少年がいのちと向き合い、歩み出す、成長の翻訳絵本。 -
わらうだいじゃやま
「よいさ よいやさ じゃじゃんこ じゃん!」。旧炭地・大牟田の夏祭り「大蛇山」を描いた元気な絵本。 -
かぼちゃ大王
かぼちゃ大王一家が花の都へ珍道中。ふんわか不思議な絵本 -
空想観光 カボチャドキヤ
「王国のありかはゴビの砂漠でもなければインドシナ半島でもない。(中略)今ここの門司の町がカボチャラダムス殿下が魔法をかけている間だけカボチャドキヤ王国なのである。」(種村季弘氏)世にも不思議なカボチャのユートピアがあった! ページをめくれば、〈ビヤダル横町〉から〈関門夢遊霊園〉まで、カボチャドキヤの隅から隅まで、まるで迷宮の中をさまよい歩くよう。カボチャドキヤこそ最後の幻郷、カボチャの黙示録を見よ -
ヤップ放送局に乾杯!
海外青年協力隊として太平洋の小さな島ヤップへ。日本の戦禍の残る島。だがヤップ式超スローライフへ誘われる。重松清氏推薦「飾ることのない喜怒哀楽に満ちた旅の記録は、狭苦しいニッポンで、せかせかした毎日を送っている僕たちに、とても大きなことを教えてくれているような気がする。」 -
おかえり
ぼくのふるさと、ここが生きる場所──。内なる声にいざなわれ、鄙のくらしに帰ってみれば、人よし、米よし、空気よし。明るく元気な1300人の桃源郷、宮崎県西米良村。 折々の自然と神に抱かれて生きる里のくらしを記録したフォトダイアリー。