〈終戦〉を問い直す 
日ソ戦争と8・15神話

著者:
佐藤卓己
著者:
麻田雅文
判型・頁 四六判上製 160頁
ISBN 978-4-88344-340-6
定価 2200円(本体2000円)
発行日 2026/02/28

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虚構と忘却の〈終戦〉神話
「8月15日=終戦」は本当か――。

ソ連との戦争は
9月に入っても続き、
連合国との降伏文書調印は
9月2日のことだった。

いま注目の歴史学者二人が、内向きの「8月ジャーナリズム」を解体し、再構築に挑む。

《目次》 

まえがき  

日ソ戦争(1945年)―― 残された負の遺産と教訓  麻田 雅文

はじめに 
「戦後」に始まった戦争 
なぜ知られていないのか 
政治的利用を図るロシア 
開戦に至る背景 
トルーマン大統領の同意 
ポツダム宣言「黙殺」とソ連への期待   
ソ連の目論見 
日本の中枢は何を考えていたのか 
ソ連と日本の作戦計画 
行きづまる関東軍 
8月15日以降も続いた戦争
南樺太と千島列島の戦闘
幻の北海道上陸作戦
残された負の遺産  
残留孤児・北方領土  
現代に向けた教訓  

〈短い対話 1〉  
玉音放送は戦場でどう伝わったか  
領土問題をどう考えるか  

「8月ジャーナリズム」再考 ――「9月ジャーナリズム」の時代へ  佐藤 卓己

はじめに 
「終戦日」とは何なのか 
NHKの世論調査から  
多様な「終戦」の日  
日本の教科書に見る「終戦」  
「8月ジャーナリズム」の問題性 
「玉音写真」への疑問  
記憶は嘘をつく  
「9月2日」という日  
「慰霊の日」と「平和の日」 
「9月ジャーナリズム」の提唱 

〈短い対話 2〉 
「8月15日の神話」はなぜ続く  
韓国における歴史認識  
中・ロにおける「9月2日」問題 

対談 麻田雅文 × 佐藤卓巳

21世紀型戦争とは 
揺らぐ集合的記憶 
ソ連の北海道侵攻計画について  
「終戦」と「敗戦」の違い 136
「○○の日」をどう定めるか 
メディアとの向き合い方  
戦争の記憶をどう継承するか 

 あとがき  

著者略歴
佐藤卓己
[さとう・たくみ]

上智大学文学部新聞学科教授
1960年広島県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程指導認定退学。
東京大学新聞研究所助手、同志社大学文学部助教授、京都大学大学院教育学研究科教授等を経て現職。専門はメディア史、大衆文化論。
主な著書に『「キング」の時代−国民大衆雑誌の公共性』(2002、サントリー学芸賞受賞)『八月十五日の神話−終戦記念日のメディア学』(2005)
『ファシスト的公共性—総力戦体制のメディア学』(2018、毎日出版文化賞受賞)『あいまいさに耐える—ネガティブ・リテラシーのすすめ』(2024)

麻田雅文
[あさだ・まさふみ]

成城大学法学部法律学科教授
1980年東京都生まれ。北海道大学大学院文学研究科博士課程単位取得後退学。
日本学術振興会特別研究員、米ジョージ・ワシントン大学客員研究員、岩手大学人文社会科学部准教授等を経て現職。専門は近現代の日中露関係史。
著書に『満蒙—日露中の「最前線」』(2014)『シベリア出兵—近代日本の忘れられた七年戦争』(2016)『日露近代史—戦争と平和の百年』(2018)
『日ソ戦争—帝国日本最後の戦い』(2024、猪木正道賞正賞受賞、司馬遼太郎賞受賞、読売・吉野作造賞受賞)

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