虹を見たかい

絵:
黒田征太郎
著:
ふくもとまんじ
判型・頁 A5判上製 32頁
ISBN 978-4-88344-335-2
定価 1430円(本体1300円)
発行日 2025/10/31

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地球誕生から生命の誕生、そして人類誕生の数億年の時間のなかをながれる「虹」の物語

ニジをはじめてみたとき、ボクはマホウだと思いました。
空というオオキナカミに、お日さまがかいたマホウだと思いました。
ななつの色をお日さまがつかって、でっかい空というカミにかかれるニジの絵は、僕にたくさんのことを教えてくれました。ななつの色がつながって、もっともっとたくさんの色があらわれて、ボクにいろんなことをはなしかけてくるのでした。
ボクはいろいろなことをかんがえて、お日さまにこたえました。
えをかくことのはじまりです。ボクはズーッとかきつづけています。
黒田 征太郎

ある時黒田さんと、虹の話になった。
一瞬のことだが、不思議な感覚が私をつらぬき、地球誕生から生命の誕生、そして人類誕生の数億年の時間のなかを虹のイメージがながれるようだった。
いぜん、黒田さんと『岩になった鯨』という絵本をつくった。それは、天空の龍にあこがれて、海から川を遡り、山の頂で岩になってしまった鯨の物語。
龍は虹の化身らしい。
あの時の龍が、虹の物語に私を誘い込んだのだと合点した。
黒田さん、ありがとうございます。
ふくもと まんじ

著者略歴
黒田征太郎
[くろだ・せいたろう]

1939年大阪生まれ。画家・イラストレーター。 米軍軍用船乗務員など多くの職業を経て、1969年、長友啓典氏とK2設立。1992年よりニューヨークにアトリエを構え、国内・国外で幅広く活動。 主な作品『KAKIBAKI』『戦争童話集・全4巻』『風切る翼』『もじと絵』『リオ 旅に出た川』他多数。2004年「PIKADON PROJECT」を開始。2009年活動の拠点を北九州市に移し、ライブペインティングや壁画制作等を精力的に展開。3.11の震災以降は東北にしばしば出かけ、表現者として全力投入している。近作絵本に『火の話』『昭和二十年八さいの日記』(文・佐木隆三)、『水の話』(文・近藤等則)、『土の話』(文・小泉武夫)、『岩になった鯨』(文・ふくもとまんじ)がある。

1939年 大阪・道頓堀に生まれる。
1945年 疎開先の滋賀県で終戦を迎える。
1955年 高校を 1年で退学、船員として米軍の揚陸艦に乗り込み
1年半の間にプサン、マニラ、ハイフォン、サイゴンなどを航行。
1967年 北米を放浪。
1968年 野坂昭如と出会う。装画や挿絵を担当していく。
1969年 長友啓典と共にデザイン事務所「K2」を設立。
1992年 ニューヨークにアトリエを構え、国内外で活動する。
1994年 「野坂昭如 戦争童話集~忘れてはイケナイ物語り~」プロジェクト開始。
2004年 PIKADONプロジェクト開始。
2009年 拠点を北九州市門司区に移す。
2019年 田川伊田駅横のトンネル内に山本作兵衛炭坑記録画のオマージュ作品を制作。
2021年〜2022年 田川市美術館で黒田征太郎展
        「起きる、描く、寝る。いきる。」
2025年 北九州市立美術館[本館]で、大規模個展「黒田征太郎展 絵でできること」(2025年9月20日~11月9日)を開催。
現在も絵画、絵本、ライブペインティング等、精力的な制作を続けている。

ふくもとまんじ
[ふくもとまんじ]

1948年鹿児島市生まれ。

著書に『伏流の思考 私のアフガンノート』、『出版屋の考え休むににたり』、共著に『石牟礼道子の世界』、『地域と出版』がある。

福岡市在住。

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