コラム

社長フクモトの四苦八苦読書録+たまにエッセイ
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何もわかっていなかった

 私が松浦豊敏さんに初めてお会いしたのは、43年前のことである。日にちも忘れない。1970年5月24日、場所は東京の某所。翌25日には、厚生省(当時)の一室で一任派と呼ばれた水俣病の患者さん達に、チッ…もっと読む


『女の絶望』伊藤比呂美(光文社)を読む

  『女の絶望』というタイトルだが、中高年の男こそ読むべき本である。なぜなら絶望の原因はおおむね男社会の身勝手、理不尽さだからだ。もちろん女性達もはじめから絶望していたわけではない。男と女が出会い、…もっと読む


 『暴走老人』(藤原智美 著/文藝春秋)を読む

『暴走老人』が描く犯罪増 「情報化への拒否」の背景      『暴走老人』(藤原智美 文芸春秋)は、頻発しはじめた老人犯罪をめぐるルポルタージュではない。高齢者の犯罪や感…もっと読む


『ボタ山のあるぼくの町 山口勳写真集』(海鳥社)を読む

「日常の間合い」で衝迫        写真家ユージン・スミスの制作過程を垣間見たことがある。今では封印されたが、胎児性の水俣病患者である娘を風呂場で抱きかかええる…もっと読む


『越南ルート』(松浦豊敏著/石風社)を読む

戦争を、人間の「自然」として描く      自伝的小説集である。戦中戦後を巡る4本の作品が収められている。熊本県松橋町に生まれた著者は、早熟で柄もでかく喧嘩もめっぽう強かった…もっと読む


『サンチョ・パンサの行方 私の愛した詩人たちの思い出』(小柳玲子著・詩学社)を読む

毒と愛情交じる詩人論  毒と愛情がないまぜになった不思議な味わいの詩人論である。自己批評と品性を備えた文章の後味は悪くない。 本書は、石原吉郎をはじめ著者と「激しく」親交のあった五人の詩人たちの…もっと読む


『アマゾン・ドット・コムの光と影』(横田増生・著)を読む

IT産業の現代的寓話     小倉魚町に、読書人によく知られた金榮堂という書店があった。店のウインドウには、いつも推薦する書籍の一節が、無骨な手書きで張り出されており、棚には主人の見…もっと読む


『デザインのデザイン』(原研哉/岩波書店)を読む

「欲望の水準とモノの質」    3月(2005年)の初旬からアフガニスタンに行き、帰って来たところで地震にあった(2005年3月20日、震度6弱)。一年に一度行くアフガンで地雷を踏む確率…もっと読む


『隠された風景』(福岡賢正著 南方新社刊)を読む

確かな「生」を再確認    子どものころ家で祝い事があると、飼っている鶏をつぶすのはごく日常の風景だった。私の家では母親が殺し私が手伝わされた。日本では、牛や鶏を屠殺する場面は隠されて久…もっと読む


『水俣学講義』(原田正純編著/日本評論社)を読む

不幸な経験、昇華試みる   「水俣学講義」(原田正純編著・日本評論社)を読むと、「水俣病事件」とは何であったのか、という問題と共に、学問というものの本質とは何か、ということを考え…もっと読む


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