絵本 筑豊一代

作兵衛さんが描いた一坑夫の生涯

炭鉱で亡くなった1万人をこえる坑夫の殉職者と
炭鉱で働いたすべての労働者の名誉と尊厳のために

ユネスコ「世界の記憶」
【登録10周年記念出版】

山本作兵衛(炭坑記録画家)
私の書いたものが同じ炭坑労働者の方々に見ていただき、今は忘れられようとしている昔の炭坑のことなど思い起こしていただくところとなりまして、そこから皆様のお力によって、この復権の塔の建設が実現するところとなりますならば、私にとりましてこの上ないさいわいでございます。(冊子「復権の塔」より)

王塚跣(作家)
むかしから、地底の仕事場には犠牲者が多かった。往年の奴隷的納屋制度、戦争中の産業戦士の美名、戦後の日本復興の担い手というおためごかし。時代は変わっても、彼等を危険な切羽へ追い立てる鞭は変わらなかった。そして彼等は、水や、火や、バレに襲われ、ひきがえるのように無惨に死んでいった。
筑豊の地から炭鉱というものが消えてしまっても、彼らの怨念の声は筑豊の山野から消えはしないと思う。
(冊子「復権の塔」より)

服部団次郎(牧師 「炭鉱犠牲者復権の塔建設協力会」会長)
かつて「下罪人」として苦しみ悲しんできた炭坑労働者の同じ苦しみを経験しながら、そこから私もまたひとりの下罪人とし、かつての炭坑労働者達とともに、人間復権のために闘うということは、余命長くないこれからの私の生き甲斐であると思い、会長を引きうけることにしました。(冊子「復権の塔」より)