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中村哲対談集 人・水・命
実践と思索の人・中村哲医師の肉声が聞こえる
本書は、中村医師の現地活動に関心を寄せた各界の識者との対話の記録である。
―対話者 ―
徳永進
井上ひさし
池澤夏樹
鶴見俊輔
養老孟司
原尞
辰野勇
菅原文太
大澤真幸
半藤一利
「たとえ文化的な背景が違っていても、あるいは言葉が違っていても、人間にはなにか共通のものがあると信じているのです。自分の根っこにあるものを捨ててその空白部分に新しいものを置きかえることで国際人となるより、自分の文化的背景の奥に入り込み、その奥の部分で人と人とがつながっていったほうがいいと考えています」(中村哲、大澤真幸氏との対話)
徳永進 ハンセン病に始まる「医者の仁義」
井上ひさし 日本人にいま何ができるか
池澤夏樹 アフガニスタン、そしてイラク 殺す理由は何もない
鶴見俊輔 いま足下にある希望
国家を超えて生きる流儀
養老孟司 先進国はアフガンという「田舎」が怖いのだ
原 尞 同級生おじさん対談
辰野勇 手弁当形式を崩さずに
菅原文太 ほとんど人力
大澤真幸 真理は地下水みたいなもの
半藤一利 民主主義で人は幸せになれるのか
1946年福岡県生まれ。
九州大学医学部卒業。日本国内の病院勤務を経て、84年にパキスタンのペシャワールに赴任。以来、ハンセン病を中心とした貧困層の診療に携わる。87年よりアフガニスタン難民のための医療チームを結成し、山岳無医地区での診療を開始。91年よりアフガニスタン東部山岳地帯に三つの診療所を開設し、98年にはペシャワールに基地病院を設立。
2000年からは診療活動と同時に、大干ばつに見舞われたアフガニスタン国内の水源確保のために井戸掘削とカレーズ(伝統的な地下水路)の修復を行う。03年、「緑の大地計画」に着手、ナンガラハル州に全長27キロメートルに及ぶ灌漑用水路を建設した他、農村復興に尽くした。2019年12月4日、アフガニスタンのジャララバードで凶弾に倒れる。
著書:『ペシャワールにて』『ダラエ・ヌールへの道』『医者 井戸を掘る』『医は国境を越えて』『医者、用水路を拓く』(以上、石風社)、『天、共に在り』『わたしは「セロ弾きのゴーシュ」』(以上、NHK出版)、『人は愛するに足り、真心は信ずるに足る』(岩波書店)、『アフガン・緑の大地計画』(PMS&ペシャワール会)、『希望の一滴』(西日本新聞社)、『中村哲 思索と行動』(ペシャワール会)など。
中村哲医師のパキスタン北西辺境州、アフガニスタンでの医療活動を推進するために必要な広報、募金活動および医薬品・医療器具等の輸送やワーカーの派遣等の活動を行っている非政府組織(NGO)














