[完全版] 原三信と日本最初の翻訳解剖書

編著:
原 寛
判型・頁 B5判上製 解剖図版84頁・本文134頁
ISBN 978-4-88344-333-8
定価 4950円(本体4500円)
発行日 2025/05/31

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杉田玄白の「ターヘル・アナトミア」を翻訳した「解體新書」(安永三年)に先立つこと八十七年、日本最初(貞享四年)の翻訳解剖書があった。  

六代原三信は、
関ヶ原の戦の後、黒田家に出仕
長崎・出島にて蘭方外科医の免状を受けた。
その際写したのが
オランダで出版された
ヨハン・レメリン著「小宇宙鑑」(本木庄太夫訳)の翻訳解剖書である。

目次

六代原三信が写した「人体解剖書」訳本(本木庄太夫訳)と「レメリン解剖書」原本 

レメリン解剖書図譜
 阿蘭陀外科免状 
 原三信写本とレメリン解剖書(オランダ語版・日本語版対照)
 六代原三信が写した訳本『人体解剖図』の解説書 
 阿蘭陀外科術式図譜絵巻 

原三信と日本最初の翻訳解剖書
 原家のルーツ――序にかえて 
 時代的背景――紅毛人の医学に関心をよせる老中 稲葉正則   ミヒェル・ヴォルフガング
 日本最初の西洋解剖書の翻訳――レメリン解剖書の訳本と十七世紀の蘭方外科   酒井シヅ
 翻訳解剖書と原三信の四〇〇年   原 寛
  第一章――六代原三信とオランダ医学
  第二章――福岡藩二十九石六人扶持 
  第三章――明治維新と原三信
  第四章――激動の時代と原三信

著者略歴
原 寛
[はら・ひろし]

1932年福岡市に生まれる。 福岡県立福岡高等学校、九州大学医学部卒業。 九大精神神経科入局、医学博士号修得(九州大学医学研究院 生理学)。 1967年原土井病院を開設、同病院理事長。 1976年原看護専門学校を設立。 日本慢性期医療協会、全国公私病院連盟などの理事。多々良福祉会、能古博物館の理事長を務める。著書に『新老人のすすめ』、『博多に生きた藩医 原三信の四百年』、『養生学』他。

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