天を織る風

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中世イスラム世界に迷い込んだ医学生・朝海。そして戦乱の小国の跡継・ユヌス。二人を操る美しくも哀しい運命──。時空を超え、宗教を超えて結実する「愛」と「信仰」のファンタジー

目次

序章  海
第1章 悠久の大地
第2章 幾十万の夜の彼方に
第3章 地に生くる人々
第4章 闇からの使者達
第5章 水底の焔
第6章 天を織る風
第7章 宇宙を抱く光
終章  白銀の黎明

著者略歴
永田智美
[ながた・ともみ]

1976年生まれ。国立大学医学部卒業後、2年間の臨床研修を経て一般病院に勤務。内科・心療内科。本作品は在学中に書かれたもの。

甲斐大策
[かい・だいさく]

画家・作家。1937年、中国大連市生まれ。早稲田大学文学部卒業。
青年期より民族音楽・楽器の制作・演奏に親しむ。1969年以降、今日までアフガニスタンとその周辺に通い続ける。対ソ戦、内乱期にはムジャヒディン・グループに加わり、地雷探索等に従事、現地アフガンとの親交を深め、イスラムに入信。主にアフガニスタン・パキスタンやアジア内陸を題材に、油彩・ガラス絵等、全絵画表現を水墨画へ収斂せんと努める。イッセイ・ミヤケ、コムデギャルソンのショーにも出演し脚光を浴びる。一方、1988年より文筆活動を開始、その文学的個性は五木寛之氏、中上健次氏らの絶賛を浴びる。著書に『ペシャーワルの猫』(トレヴィル)、『生命の風物語』『シャリマール』『神・泥・人』『餃子ロード』『アジア回廊』(父巳八郎と共著)『聖愚者の物語』(以上石風社)がある。

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