シェフ:フジムラ
おごちそう:石盤豚キムチ、鶏肉の広東風、生春巻き、オクラの鰹節のせ、盛岡冷麺、うみたけの粕漬け

ハッシー登場で開亭。今夜はちょっとお仕事モード。「福岡で戦争中のことを話していただける方で、石風社で本をだされている方いらっしゃいませんか?」
『聖福寮の子どもたち』を紹介。戦後すぐ、博多は御供所町にあった引揚孤児収容所「聖福寮」の一年間を描いた、地味だけどとてもいい絵本だ。

ヤマモト兄がやってきて、発送作業を8時まで頑張ってくれた池ちゃんも加わって、シェフ・フジムラが生春巻きを実演披露。 
これがうまい! われわれはまるで寿司屋のカウンターに座っているみたいに(もちろん回らない方の寿司屋)、いなせな兄さんが巻いてくれるベトナム風生春巻きが自分の目の前に置かれるのを待っているのである。

ミッドナイトナース登場。今夜はビールと盛岡冷麺の「材料」を持ってきてくれて、これまたたいそう美味しい冷麺を作ってくれた。金魚のトクちゃんはなぜかクレイジー・ソルトを手土産に登場。
至福の夏のお膳。みんなぱくぱく食べてぐびぐび呑んで……。遅くまで校正をしていた亭主がテーブルに着く頃には、あれれ、うみたけの粕漬けしか残っていない。ごめんなさい。

いつもより早く店を閉めて(ここで2秒ほど「いま帰ればバスに乗れる」と逡巡したのではあるが)、ご近所の居酒屋へ。そこがまた鶏のズリ刺し、レバ刺し、うみたけ、アボガド、と旨いものばかりで、するするっと焼酎3杯。

明けて完璧な二日酔いだけど、本日はジミー・カーターの『少年時代』出来! きれいな本に仕上がっていて、とても嬉しい。それはもう、頬ですりすりしてしまうほど。