シェフ・亭主
おしながき・たたききゅうり、手羽元と根菜の煮物、ニラ玉、豚レバーのと3色の野菜炒め、牛ほお肉鶏スープ煮の冷製 特別な飲み物「吉兆宝山」
今日のお昼間は、黒田征太郎さんが打ち合わせにみえた。絵本『昭和二十年八さいの日記』の打ち合わせだ。とにかく黒田さんの絵が、赤が黒が、線がすばらしい。文章は佐木隆三さん。こちらもすごい。戦後65年目にして、ここまでリアルな「わたしたちの戦争」だったと感じさせる絵本ができあがるとは。六月出来、乞うご期待。
19時半過ぎに、いつもの兄貴が登場。「ああ、お前がいるんだったらビールを持ってくれば良かった」と嬉しい言葉。これから買いに行ってくれてもよろしくてよ。
すぐに西村氏登場。年に2、3回は石風亭にお見えになっていらっしゃるらしいが、なぜかわたしがダウンしているときばかりらしく、めちゃくちゃ久しぶり。お元気そう。さっそく兄貴とふたりで映画の話がどんどん深みにはまっていく。まずは相米慎二。「魚影の群れ」が一番らしい。ほう、「セーラー服と機関銃」の監督さんでもあったのか。薬師丸好きなわたしはこれは見たぞ。というような一般的な作品でなく、やはり「魚影の群れ」だと。なかでも夏目雅子がよろしいと。がに股の後ろ姿(夏目雅子からは想像しにくいが)のシーンが素晴らしいらしい。
某M新聞の美人ちゃんが「吉兆宝山」を持って登場。やはり値段の高い芋焼酎の味がするなあ。そして、なんと、某M新聞に採用されることになったエザキ君も登場。エザキ君、社員になるのって初めてじゃない? 美味しいお弁当をもってカオリちゃん登場、さすがご夫婦、間をあけずにわたちゃん登場。
わたしもひさしぶりの娑婆。エザキ君の就職祝いで盛り上がっていると、亭主が「本日の特別メニュー」牛ほお肉の鶏スープ煮冷製をドーンと出してくれた。これが旨い! 最初は牛のタンかと思ったほど歯ごたえに旨味がプラスされていて、ほっぺたが落ちる。すごいぞ。亭主ドノ。
とかなんとか、ビール1本もないまま(こだわる)宴会を楽しんでいたところに、他所様で宴会をやってきた(?)編集長フジムラが出戻ってきた。いれかわりに、「退院したてなのにそんなに呑んでいいのか状況」(家族の手前)のわたしは退亭。22時頃だったかな。もっと呑みたかったんだけど……。
兄貴、来週はビールもってきてくれたら、うれしいなあ。そのときのために、特別に記してあげておこう。兄貴からもう百回くらい「見るべし」と聞かされた、その映画のタイトルは「昭和残侠伝死んで貰います」。残侠伝って漢字がわからなかったからカタカナでいこうかな、と思っていたら、wikiで出てきた。wikiあんまし頼りたくないんだけど、ついつい使ってしまうなあ。反省反省……。100回も薦められたんだから、たぶんいつか見ると思うけど、いつになるか、まだわからないなあ。