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野に生きる
サンタのいた日々
栗山ひとつで始めた 平飼い養鶏と 自給農法のくらし
山裾の自然のなかで雑草のように生きる家族と一匹の犬。 大地に生きることの喜びは愛犬とともにあった――
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栗山を拓いて小屋を建て、平飼いの養鶏で生計を立てる。食べるものは自給野菜と頂き物。大学を中退し、大地に生きることを選んだ著者だったが、生活は穏やかではなかった。教師として働く妻の、教育現場でためたストレスを一身に受け止め、子供たちの登下校の送り迎えもこなす。近所にゴルフ場の建設話が立ち上がったかと思えば、産廃処理業者が黒い煙をまき散らす……。忙しさに追われる暮らしの中、一匹の小犬がやってくる。彼の存在が一家と自然や世間との関わり方を緩やかに変えていく。『われら雑草家族』に続く、悪戦苦闘の日々を綴ったエッセイ第二弾。
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目次
第一章 若葉の頃
一 土間ドリンカーの一日
二 サンタ来る
三 生きる
四 自由への旅
五 青春時代
第二章 生命の流れに
一 いとおしき日々
二 水と空気と静けさと
三 生命と生命と
四 病む日々
終 章
一 菜の花の光と風と
大空へ駆け抜けし君は
二 さよならサンタ
あとがき
著者略歴
1950年福岡に生まれる。 1974年、大学中退、結婚したばかりの妻と新天地(約1ヘクタールの栗山)に移り住み、自給自足をめざして「シロウト農法」を営む。 現在、栗山は雑草園に、そこでくらす鶏達の卵で最低限の収入を得ている。3人の子はすでに巣立っている。 著書に『山羊と暮らした』(葦書房)『われら雑草家族』(石風社)がある。
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