文芸(小説・エッセイ)– category –
-
子どもにもらった詩のこころ
幼いころから、何気ないおとなの言葉に傷つき、血をにじませた私です。だからこそ、言葉をより大切に思い、言葉のもつ生命を信じます。(本文より) -
空想観光 カボチャドキヤ
「王国のありかはゴビの砂漠でもなければインドシナ半島でもない。(中略)今ここの門司の町がカボチャラダムス殿下が魔法をかけている間だけカボチャドキヤ王国なのである。」(種村季弘氏)世にも不思議なカボチャのユートピアがあった! ページをめくれば、〈ビヤダル横町〉から〈関門夢遊霊園〉まで、カボチャドキヤの隅から隅まで、まるで迷宮の中をさまよい歩くよう。カボチャドキヤこそ最後の幻郷、カボチャの黙示録を見よ -
シルクロード
シルクロードへの旅──それは不毛の砂漠に生々しい人間の歴史と暮らしを想起する旅であった。古(いにしえ)の時代から近現代まで、あらゆる文学史料を渉猟しつつ記した、中国文学による灼熱のポエジー -
インド やっぱりノープロブレムへの旅
インドはひとを超えた存在のあることを、なにげなくかろやかに見せてくれた。ブッダ、サドゥ、マザーテレサ、ダライラマ……深々とした宗教の培養器インドへの内なる旅エッセイ -
インド ノープロブレムへの旅
ひとはなぜインドに惹かれるのか、ひとはなぜインドにはまるのか──。おんな一人、インドのちょっと奥まで旅してきました。 -
青春の丘を越えて
歌謡曲「丘を越えて」の作詞者として一世を風靡した詩人・島田芳文の初めての評伝。プロレタリア文学運動に身を投じ、民謡詩を経て、古賀メロディー「丘を越えて」を初め多くの大衆歌謡を手がけた朗々たる詩精神の彷徨の軌跡。元豊前市立図書館長の著者が、波乱にとんだその人生を、青春時代に焦点を合わせ、豊前市在住の地の利を生かし、二十余年の歳月をかけた力作。 -
笑顔のあなたにあいたくて
32年間保育士をしていた著者からのメッセージ。教育の場や親子関係だけでなく、さまざまな人間関係に生じる問題も、ひとの持つ自然治癒力への信頼があれば、解決への希望が自ずと湧いてきます。読み進むうちに、こころの強張りがほぐれてくる子育てエッセイ。 -
ふしぎとうれしい
「生きのいいタイがはねている。そんなふうな本なのよ」長新太氏 絵本作家・長野ヒデ子さんの初めてのエッセイ集。使いこんだ布のように、やわらかな言葉が、人について、絵本についていきいきと紡がれる。長野さんの絵のふしぎの秘密もわかります! -
こんな風に過ぎて行くのなら
ディープにしみるアンダーグラウンド──。「夜が明けたら」「かこめ」で鮮烈にデビューを飾りながら、常に「反時代的」でありつづける歌手。その三十年の歳月を、時代を、そして気分を照らし出す、著者初めてのエッセイ集 -
十五歳の義勇軍
十五歳で満蒙開拓青少年義勇軍に志願、十七歳で関東軍に志願、自爆間際で敗戦、四年間のシベリア抑留を経て帰国、炭焼き、土工をしつつ、絵描きを志した著者による感動のエッセイ集。 阿蘇の山村を出たひとりの少年が、満州・シベリアでの過酷な体験を経て、一個の画家となった――。