青春の丘を越えて
詩人・島田芳文とその時代

ネット書店で注文

歌謡曲「丘を越えて」の作詞者として一世を風靡した詩人・島田芳文の初めての評伝。プロレタリア文学運動に身を投じ、民謡詩を経て、古賀メロディー「丘を越えて」を初め多くの大衆歌謡を手がけた朗々たる詩精神の彷徨の軌跡。元豊前市立図書館長の著者が、波乱にとんだその人生を、青春時代に焦点を合わせ、豊前市在住の地の利を生かし、二十余年の歳月をかけた力作。

目次

第一章 その故郷
第二章 少年期の周辺
第三章 豊前の三傑
第四章 中津新派歌人群像
第五章 早稲田の森に
第六章 「愛光」出版
第七章 民謡詩人の時代
第八章 父と子
第九章 早大卒業の前後
第十章 新聞記者になる
第十一章 民衆詩派の人々
第十二章 新帝都の空の下で
第十三章 結婚
第十四章 昭和の開幕
第十五章 雨情と雨雀
第十六章 故郷の風
第十七章 放浪(さすらい)詩人
第十八章 泰山木の花

著者略歴
松井義弘
[まつい・よしひろ]

昭和11年、福岡県豊前市に生まれる。福岡県立築上中部高校卒業。
平成12年、豊前市立図書館長に就任。平成19年退任。
著書『黒い谷間の青春・山本詞の人間と文学』(九州人文化の会)、『仏教救済軍の旗・真田増丸の生涯』(歴史図書社)、『生活の山河』第一歌集(短歌新聞社)、『冬構え』第二歌集(雁書館)

関連情報
関連ジャンルの書籍