佐藤慶太郎伝
東京府美術館を建てた石炭の神様

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日本のカーネギーを目指した九州若松の石炭商・佐藤慶太郎。「なあに、自分一代で得た金は、世の中んために差し出さにゃ」。巨額の私財を投じ日本初の美術館を建て、戦局濃い中、佐藤新興生活館(現・山の上ホテル)を建設、「美しい生活とは何か」を希求し続けた男の清冽な生涯を描く傑作評伝。

目次

第1章 遠賀川の明治維新
第2章 石炭の海へ
第3章 若松の佐藤なら
第4章 花と龍と慶太郎
第5章 木挽町水明館の客
第6章 追憶の奈良、慕情のパリ
第7章 真の青春 新興生活の道
第8章 佐藤新興生活館
 佐藤慶太郎年譜

著者略歴
斉藤泰嘉
[さいとう・やすよし]

1951年山口県山口市生まれ。千葉県佐倉市育ち。慶應義塾大学文学部哲学科美術専攻卒業。同大学院修士課程修了。
北海道立近代美術館、東京都美術館、東京都現代美術館に学芸員として勤務。
現在、筑波大学芸術学系教授。芸術専門学群芸術学専攻。芸術支援コース担当。
著書に『佐伯祐三』(新潮社、1997)、『ロマン派の石版画』(共著、岩崎美術社、1981)、訳書に『デイヴィッド・ホックニー「僕の視点──芸術そして人生」』(美術出版社、1993)がある。博士論文、「東京府美術館史の研究」(2003)。佐倉市市民文化資産運用委員会委員長。美術史学会会員。美術評論家連盟会員。伊八会(初代波の伊八ファンクラブ)会員。

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