サハラの歳月

著者:
三毛
訳者:
妹尾加代
判型・頁 四六判上製496頁
ISBN 978-4-88344-289-8
定価 2530円(本体2300円)
発行日 2019/12/20

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台湾・中国で一千万部を超え、
数億の読者を熱狂させた、
破天荒・感涙のサハラ生活記完訳!!
 
2019年秋、ニューヨーク・タイムズ誌絶賛!
https://booksfromtaiwan.tw/books_info.php?id=58

サバ軍曹 (立ち読みサンプル)

 その時、スペインの植民地・西サハラは、モロッコとモーリタニアに挟撃され、独立の苦悩に喘いでいた……。砂漠に住まう人々の、光と熱、影と涙――「前世を追憶するような郷愁が、わけもなく、ことごとくその見たこともない大地に呼び寄せられ」(「わが手で城を」)て、砂漠の大地・西サハラへと移住したサンマウ。夫・ホセ、現地人・サハラウィたちとの破天荒な日々を、ドラマティックに描く。
 
 本編に収録されている「サハラの物語」は、韓国語、スペイン語、カタルーニャ語でも翻訳出版されており、典蔵版「サハラの歳月」(STORIES OF THE SAHARA)は現在、イギリス、アメリカ、オランダ、ノルウェー、ポーランド、イタリア、ミャンマー等で翻訳出版が準備されている。三毛の著書は、台湾、中国において一千万部を超えるベストセラーになっている。

装丁:毛利一枝
表紙カバー写真撮影 Seqoya—Shutterstock.com

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目次

 帰郷に寄せて

Ⅰ サハラの物語
 砂漠の中のレストラン
 平沙は漠漠たり夜に刀を帯びる
 結 婚 記
 向こう三軒両隣
 にわか医者施療を為す
 幼い花嫁さん
 禿げ山の一夜
 砂漠観浴記
 愛の果て
 日曜漁師
 死を呼ぶペンダント
 天へのはしご

Ⅱ 哀哭のラクダ
 わが手で城を
 親愛なるお姑様
 収 魂 記
 寂 地
 砂漠で拾ったお客たち
 聾唖の奴隷
 サバ軍曹
 哀哭のラクダ

訳者あとがき

著者略歴
三毛
[さんまう]

 本名・陳平、英語名・Echo Chen。1943年中国四川省重慶で生まれ、5歳のときに家族と共に台湾に渡る。中学2年、14歳のとき不登校となる。その後21歳で中国文化学院(現・中国文化大学)哲学科の科目履修生となったあと、24歳のときにスペインへ渡る。1974年、サハラ砂漠で8歳年下のスペイン人ホセ・マリア・クェロと結婚。砂漠での生活を題材にした物語「中国飯店」(のち単行本収録時に「沙漠中的飯店」(砂漠の中のレストラン)と改題)が台湾の新聞に三毛のペンネームで発表されるや、三毛フィーバーを巻き起こす。その後はカナリア諸島に拠点を移し、主に自らの生活を題材とした作品を次々に発表した。夫・ホセの死後は台湾に戻り執筆や講演活動に専念した。1991年死去、享年48歳。

 著書には、『撒哈拉的故事』(サハラの物語 1976年)、『雨季不再来』(雨の季節はもう来ない 1976年)、『稲草人手記』(案山子の手記 1977年)、『哭泣的駱駝』(哀哭のラクダ 1977年)、『背影』(後ろ姿 1981年)、『夢裡花落知多少』(夢に散る花 1981年)など。『撒哈拉的故事』は、日本語(邦題『サハラ物語』妹尾加代訳)、韓国語、スペイン語などに翻訳されている。三毛逝去二十周年を記念して再編集された典蔵版『撒哈拉的歳月』(サハラの歳月 2011年)は日本のほか、イギリス、アメリカ、オランダ、ノルウェー、ポーランド、イタリア、ミャンマー等で翻訳出版されている。

妹尾加代
[せのお・かよ]

 高知県出身。京都外国語大学英米語学科卒業。1964年9月より1年間、台湾省立師範大学(現・国立台湾師範大学)国文系に留学。

訳書:三毛『サハラの歳月』(石風社 2019年)
   三毛『サハラ物語』(筑摩書房 1991年)
監訳書:鄧友梅『さらば、瀬戸内海!』(周南地区日中友好協会中国語講座「悟空」 2012年)
共訳書:藍博洲『幌馬車の歌』(草風館 2006年)

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