紹介
アフガニスタンのダラエヌール渓谷、その小さな村で青年はくらしていた。長い戦乱と、終わりのない旱魃。村人は黙々と畑を耕し、子供たちは微笑を失わなかった。──青年は、農作業の傍ら、村人と子供たちの写真を撮り続けた。──それは、沈黙する大地の啓示のように遺された。
著者
伊藤和也
いとう・かずや
いとう・かずや
1976年静岡県掛川市に生まれる。静岡県立磐田農業高等学校卒業、静岡県立農林短期大学園芸科卒業後、アメリカに赴き庭木作物について農業研修を受ける。
2003年、アフガニスタンに赴きペシャワール会の現地活動に参加。04年9月からダラエヌール試験農場担当者として活動。
2008年8月26日、ダラエヌールで武装グループの凶弾に斃れる。享年31歳。
2008年、第15回読売国際協力賞特別賞。同年11月より写真展「大地に緑を!アフガニスタンへの思い・伊藤和也さんを偲んで」が掛川市を皮切りに巡回。09年、08年度シチズン・オブ・ザ・イヤー。『アフガニスタンの大地とともに・伊藤和也遺稿・追悼文集』(石風社)出版。同年、ボーイスカウト日本連盟スカウティング褒賞。
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