井上岩夫著作集[3]エッセイ他拾遺

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著作集完結!

戦後へ続く酔中夢。批評と諧謔が人間の実相を抉り出す。戦中と戦後を隔つクレバスの闇底で、人という業に対峙し、軍隊という夢魔を撃つ詩精神の実弾。「胸底の洞(うろ)に處女のごとき含羞が隠れていて、生きることは業であるということを、これほどしんしんと悟らせる人も少ない。」(石牟礼道子・作家)。全3巻完結。

目次


バカの系譜 書くということ 「地方という鏡」(渡辺京二著)のこと 詩と小説と バカと道連れの十八年 ふたつの戦争映画 ほか

一戦中派の昭和史 二分間弱の風景 思うこと 拗ね者の系譜 遅れ続ける悪夢 薩摩女考 ほか

どうなってるんだ もぐらのシッポ 少年の夏 ああはずかしや ほか

車椅子の旅

唐湊町猫小路三丁目 霊柩車は当分後ろを 烏瓜 ほか

ことばのひめくり
 
 井上岩夫年譜・解題・編集後記

著者略歴
井上岩夫
[いのうえ・いわお]

1917年(大正6)9月19日鹿児島県に生まれる。
1934年青年学校電気科卒業。1946年まで九州電力社員。
その後、古本屋、看板かき、ガリ版屋など。
その間様々な詩誌の同人となり、また多数の詩誌を発行。1993年1月3日死去。75歳。
著書 詩集:『素描』『荒天用意』(共に私家版)『しょぼくれ熊襲』(弓立社)『いたましいあかりんこたち』『ことばでパチリ』(共に黙遙社)。小説:『大島遙小説集Ⅰ』(私家版)『カキサウルスの鬚』(弓立社)『車椅子の旅』(葦書房)その他、雑誌、新聞発表の作品多数。
1998年より『井上岩夫著作集』全3巻が刊行される(豊田伸治編・石風社)。

豊田伸治
[とよだ・しんじ]

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