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越南ルート
華北からインドシナ半島まで四千キロを行軍した冬部隊一兵卒の、戦中戦後を巡る自伝的小説集。戦争を生きた人間の思念が深く静かに鳴り響く、戦争文学の知られざる傑作。別れ/越南ルート/青瓦の家/マン棒とり
目次
別れ
越南ルート
青瓦の家
マン棒とり
著者略歴
大正14年5月熊本県松橋町に生まれる。
旧制宇土中学卒業後、中国山西省太原の国策会社へ就職。昭和19年11月入隊。砲兵。冬部隊に所属。漢口の北方よりベトナムまでの四千キロを行軍。
戦後、製糖会社に勤務。後に製糖会社の労働争議を指揮。
著書に『争議屋心得』『風と甕──砂糖の話』『海流と潟』『ロックアウト異聞』がある。
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