豊村悦子詩集 葦笛

著者:
豊村悦子
判型・頁 A5判上製 274頁
ISBN 978-4-88344-337-6
定価 2750円(本体2500円)
発行日 2025/11/30

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西洋文明の海でもがき続ける中から生まれ出た言葉が、詩的世界となって著者の影を乱反照する

(言語は)自由に操作できる面白さと同時に、多義性と危うさにも気づき始めた。
ひとごとのようだが、危うさゆえに、広がる言葉の可能性を紡いで、
何か手ごたえのあるものをつかみたい、と思ったようなのである。 

ー章ー
受取人不明
雨の幻想
カバの背
カルカッタ
ポリフォニー

「受取人不明」
私の放つことばが道に迷い
受取人不明でかえってきた
迷っていたのはことばではない

月は私を理解しないけれど
私は月を理解できると思っていた

ニュートンの顔つきをして
運動を数式に閉じ込め
ロケットを月に飛ばす
無限を集合で括り
未来まで見通せると思っていた

ところが私にはボディがない
腹も減らず眠くもならない

ことばは「私」を集め・つなぐ足場を見失う

著者略歴
豊村悦子
[とよむらえつこ]

学生時代、壁(ガリ版)新聞、立て看板製作を通じて、ものづくりの楽しさを知る。
ビアフラ戦争の子供への寄付活動で巡り合った月刊誌『ママの本』を立て直し、
販路拡大のため『メニンガーの育児絵本』や創作絵本を手がける。
REED図書出版(株)の設立により、月刊誌 母と子の本『REED』に。
また、国際児童年にインドの児童労働の取材が縁で、ライフワークとして遊牧民の世界を探求している。      
*REED=葦

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