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うさぎ飼い
幻想と生理が
身体で溶けあい 気体となって
ふるえている
ひそやかに、そして奔放に
変容する私とわたし
そのことばが弾ける第一詩集
言葉と身体との間に齟齬がないようにしたいと思う。でもそうはいかない。ときに、言葉を明け渡してしまった。
だから、夜にはうさぎを飼う。感傷的にならず、じっと眺めている。うさぎはゲージの外よりも内側でいっそう自由だ。
著者「あとがき」より
装幀・カバー写真・大扉カット:毛利一枝
目次
Ⅰ
FRASCO
教室
葡萄
耳に
梔子ロード
十日夜
電話
悋気
Irregular
Ⅱ
たまくらに
代わりの代わり
蔓をひく
蛇、蛇遣い、瞼
目
矢
映写機
蜂の腰
木鶺鴒
ココア旅行
Ⅲ
満水
鹿狩り
なかんずく
標準語のために
膨れ
燃えたこと燃えること
バターを買う人
明るい胎児
うさぎ飼い
あとがき
著者略歴
1986年福岡県生まれ。
「すとろんぼり」「水盤」「卓上作法」「敍説」同人。
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