うさぎ飼い

A5変形判上製 88頁
978-4-88344-294-2
税込価格2200円
2020/11/30発行
紹介

幻想と生理が
身体で溶けあい 気体となって
ふるえている
 
ひそやかに、そして奔放に
変容する私とわたし
そのことばが弾ける第一詩集
 
 
言葉と身体との間に齟齬がないようにしたいと思う。でもそうはいかない。ときに、言葉を明け渡してしまった。
だから、夜にはうさぎを飼う。感傷的にならず、じっと眺めている。うさぎはゲージの外よりも内側でいっそう自由だ。
著者「あとがき」より
 
 
装幀・カバー写真・大扉カット:毛利一枝

目次

FRASCO
教室
葡萄
耳に
梔子ロード
十日夜
電話
悋気
Irregular

たまくらに
代わりの代わり
蔓をひく
蛇、蛇遣い、瞼


映写機
蜂の腰
木鶺鴒
ココア旅行

満水
鹿狩り
なかんずく
標準語のために
膨れ
燃えたこと燃えること
バターを買う人
明るい胎児
うさぎ飼い

 あとがき

著者

岩下祥子

いわした・しょうこ

1986年福岡県生まれ。
「すとろんぼり」「水盤」「卓上作法」「敍説」同人。

石風社より発行の関連書籍

淵上毛錢詩集
[完全版]石牟礼道子全詩集