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加久藤越
独立歩兵七五四大隊始末記
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敗戦直前に結成された独立歩兵大隊。その奇妙な行軍の一週間が、人間存在のやるせなさをあぶりだす──。「峠を越えて兵隊達は夫々の故地へと四散してゆきました。お互い二度と廻り会えることのない人達でした。独立編成部隊のサダメでした」(松浦豊敏氏)。
目次
加久藤越
ドーメキ谷 前之浜 谷山 重富 溝辺 栗野 京町 西村
居場所
赤い腕章 転勤 古い疵 美術科準備室 対向車の列
著者略歴
1918年熊本市川端町に生まれる。家業興行師。
1938年熊本県立師範学校卒業。
1945年硯台小学校勤務中、6月応召。鹿児島県指宿の陣地で敗戦を迎え、9月13日熊本県多良木で復員。
1947年新制の出水中学へ移り、以後退職まで中学校美術科教員を務める。
1953年武蔵野美校(通信)入学。3年中途退学。
1954年日展入選。以後断続的に出品。
1958年東光会会員。15年ほどで退会。日展出品もやめる。
1977年託麻中学校を最後に教員退職。その後、個展活動(「町」シリーズ)に専念。
1988年雑誌「暗河」に戦記「加久藤越」を発表。
著作に、画集『町は美しい』、小説『川向こうの団欒』、小説『町は消えていた』『加久藤越』がある。
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