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わが内なる樺太
外地であり内地であった「植民地」をめぐって
十四歳で樺太から疎開した少年の魂が、樺太四十年の歴史を通して「国家」を問う。1945年8月9日、ソ連軍樺太に侵攻、8月15日の後も戦闘と空爆は継続、幾多の民衆が犠牲となった。──忘れられた樺太の四十年が詩人の眼を通して綴られた──
目次
1 空に見るもの・樺太挽歌
移住ということ
遠い場所の記憶と──
樺太が位置するもの
2 すでに無く 未だ在る樺太・地図が記すもの
曖昧がもたらすもの・「地図」の中の「樺太」について
樺太の学校教育事情
3 樺太渡島事始め
ラベルの記憶
豊原空爆
4 サハリン島へ・旅するためのエスキス
二〇〇二年の夏・サハリンの旅
豊原で、登別温泉に浸かった人は居ませんか?
5 樺太の研究に携わる諸先生に
樺太に関する覚え書きA
日本とロシアの研究者の目から見るサハリン・樺太の歴史
樺太連盟の現在から ほか
著者略歴
1930年、樺太大泊町生まれ。
北海道大学文学部国文科卒。北海道立札幌南高等学校、藤女子高等学校、成城学園高等学校、アルザス成城学園で教鞭を執り、成城学園教育研究所長で定年退職。社団法人全国樺太連盟理事を経て、現在に至る。
著書『日本文学研究資料叢書・高村光太郎・宮沢賢治』(有精堂)、『明解日本文学史』(三省堂)、『書く力をつけよう』(岩波ジュニア新書)、『現代文研究法』(共著、有精堂)、『講座日本現代詩史』(共著、右文書院)、『現代詩の教え方』(共著、右文書院)、『現代詩の解釈と鑑賞事典』(共著、旺文社)、『わが内なる樺太 外地であり内地であった「植民地」をめぐって』(石風社)その他多数。
関連情報
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