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バテレンと宗麟の時代
- 著者:
- 加藤知弘
判型・頁 | 四六版上製426頁 |
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ISBN | 4-88344-016-8 |
定価 | 3300円(本体3000円) |
発行日 | 1996/11/30 |
地中海学会賞・ロドリゲス通事賞受賞
戦国時代、それはキリスト教文明との熾烈な格闘の時代でもあった。アジアをめざす宣教師たちの野心が、豊後府内の地で大友宗麟の野望とスパークする。世界史的な視点で平易に描かれた戦国史
第1部 ザビエル、トルレス、海に沈んだ港町
序説 ポルトガルのアジア進出
1 豊後とポルトガルの交流の始まり
2 フランシスコ・ザビエルの来日
3 ザビエルの府内訪問と「瓜生島」
4 府内に根づく南蛮文化
5 日本布教長コスメ・デ・トルレス
6 インド副王使者と東インド管区長
7 九州から五畿内へ
8 国際交流は地方から
第2部 豊後と異国の物語
1 大村領の反乱と豊後
2 西九州情勢と宗麟・イエズス会
3 臼杵を日本布教の拠点に
4 聖堂・修道院・ノビシャドの消滅
5 改宗事業と豊後武士団
6 宗麟の改宗と日向での敗北
7 亀裂を深める豊後武士団
8 バテレン追放令と軍事計画
9 ヴァリニャーノ再来日
10 伊東マンショと秀吉、大友吉統
1927年福岡市生まれ。1953年九州大学文学部西洋史学卒業。同大学助手を経て、1954年大分大学学芸学部に赴任。1976年大分大学教育学部教授、1987年より大分大学教育学部長、1991年同大学定年退官、名誉教授。1992年より大分県立芸術文化短期大学教授。1998年退官、名誉教授。2005年12月大分市にて死去。享年78歳。
日本西洋史学会会員、「瓜生島」調査会代表、異文化交流史研究会会長、BUNGO-大分日本エスパニア協会副会長、大友氏関連遺跡の保存を考える会会長を歴任。1997年『バテレンと宗麟の時代』でジョアン・ロドリゲス通事賞(ポルトガル政府)、地中海学会賞。また同年大分合同新聞文化賞受賞。
著書に『ザビエルの見た大分』『瓜生島沈没』(葦書房)、『海にしずんだ島』(福音館)、『大分市史』編纂・分担執筆、『バテレンと宗麟の時代』(石風社)がある