生命の風物語
シルクロードをめぐる12の短篇

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苛烈なアフガニスタンの大地に生きる人々、生と死、神と人が灼熱に融和する世界を描き切る神話的短編小説集。「読者はこの短編小説集に興奮する私をわかってくれるだろうか」(中上健次氏)

目次

大地を掃く男
パクティアの楽師
髭婆
パシャイ〈蚊のような〉
ドゥシュマンダール
クチュナイ・ホル
ハイバル峠のペペ・ル・モコ
パイルーチ
パハリワーン〈力士〉
パミールの夜鳴鶯
バズィンガル
馬丁グラジャン
 眩暈に陥るが如き魅力……中上健次
 *著者による手描きの地図、挿絵入り

著者略歴
甲斐大策
[かい・だいさく]
かい・だいさく

画家・作家。1937年、中国大連市生まれ。早稲田大学文学部卒業。
青年期より民族音楽・楽器の制作・演奏に親しむ。1969年以降、今日までアフガニスタンとその周辺に通い続ける。対ソ戦、内乱期にはムジャヒディン・グループに加わり、地雷探索等に従事、現地アフガンとの親交を深め、イスラムに入信。主にアフガニスタン・パキスタンやアジア内陸を題材に、油彩・ガラス絵等、全絵画表現を水墨画へ収斂せんと努める。イッセイ・ミヤケ、コムデギャルソンのショーにも出演し脚光を浴びる。一方、1988年より文筆活動を開始、その文学的個性は五木寛之氏、中上健次氏らの絶賛を浴びる。著書に『ペシャーワルの猫』(トレヴィル)、『生命の風物語』『シャリマール』『神・泥・人』『餃子ロード』『アジア回廊』(父巳八郎と共著)『聖愚者の物語』(以上石風社)がある。

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