三池炭鉱「月の記憶」
そして与論を出た人びと

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三井三池炭鉱の108年の歴史。囚人労働に始まった炭鉱は、与論の人びとがその一端を担った。仕事を制限され、賃金は差別され、炭住は隔てられ……それでも彼らは懸命に働き、泣き、笑い、踊り、強靭に生き抜いた。そして中国人、朝鮮から連れてこられた人、炭塵爆発、三池労組。過酷な労働と差別によって成し遂げられた三池炭鉱を「影」の記憶をそして生き抜いた人びとの強さを追い求めた珠玉のノンフィクション。

目次

 大蛇山祭り 珊瑚礁の島
1 与論を出た民 1899
2 三池炭鉱にて 1910〜
3 与論にて 2008-2009
4 合理化の果てに 1945〜
5 三池を去ったユンヌンチュ 1964〜
6 2008年夏ふたたび

著者略歴
井上佳子
[いのうえ・けいこ]

1960年熊本市生まれ。
1983年熊本放送入社。アナウンサー、報道記者、ラジオ制作部ディレクターなどを経て、現在テレビ制作部ディレクター。
ハンセン病、水俣病、三池炭鉱、満蒙開拓青少年義勇軍、シベリア抑留などのドキュメンタリーを制作。
著書『孤高の桜──ハンセン病を生きた人たち』『壁のない風景──ハンセン病を生きる』

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