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「死者の社会史」から「世間論」まで、ヨーロッパにおける「近代の成立」を鋭く解明しながら、世間的日常と近代的個に分裂して生きる日本知識人の問題に迫る、阿部史学の刺激的エッセンス

目次

死者の社会史
中世賤民成立論
笛吹き男は何故差別されたか
日常性と歴史
ヨーロッパの個人と社会
ヨーロッパ中世における男と女
世間と個人・日本とヨーロッパの比較
アルブレヒト・デューラーの自画像について

著者略歴
阿部謹也
[あべ・きんや]

1935年東京生まれ。一橋大学経済学部卒業。同大学院社会学研究科修了。一橋大学名誉教授。専攻ドイツ中世史。2006年死去。
著書 『ドイツ中世後期の世界』(未来社)、『ハーメルンの笛吹き男』(平凡社、ちくま文庫)、『中世を旅する人びと』『放浪学生プラッターの手記』(平凡社)、『刑吏の社会史』(中公新書)、『中世の窓から』『西洋中世の愛と人格』(朝日新聞社)、『歴史と叙述』『歴史を読む』(人文書院)、『甦る中世ヨーロッパ』『逆光の中の中世』(日本エディタースクール出版部)、『中世の星の下で』(ちくま文庫)、『中世賤民の宇宙』『自分のなかに歴史をよむ』『社会史とは何か』『西洋中世の男と女』『読書の軌跡』(筑摩書房)、『西洋中世の罪と罰』(弘文堂)、『ヨーロッパ中世の宇宙観』(講談社学術文庫)、『「世間」とは何か』(講談社現代新書)、『ヨーロッパを見る視角』(岩波書店)など。

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