モンゴルの黒い髪

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敵は邪悪な4羽のカラス。武器もない女たちが、草原と家族をまもった……モンゴルの伝統が彩り豊かに描かれた作者の絵本第一作。「彩色の美しさ。画面構成の巧みさ。伝説への愛。高い水準の作品です」(内田麟太郎氏)。第19回国民文化祭上陽町絵本大会グランプリ受賞、文部科学大臣奨励賞作

著者略歴
バーサンスレン・ボロルマー
[ばーさんすれん・ぼろるまー]

1982年生まれ。モンゴル文化芸術大学美術学部卒業。
幼少より絵を学び、モンゴルの児童書や教科書に多数挿絵を描く。
2004年『モンゴルの黒い髪』(長野ヒデ子訳、石風社)が第19回国民文化祭上陽町絵本大会グランプリを受賞(文部科学大臣奨励賞)、同年『ぼくのうちはゲル』(長野ヒデ子訳、石風社)が第14回野間国際絵本原画コンクールグランプリを受賞。同作はカナダでも出版される。さらに2008年第1回家族のきずな絵本コンテストで優秀賞を受賞、09年第10回ピンポイント絵本コンペで優秀賞を受賞(ともにイチンノロブ・ガンバートル文)する。2010年『ぼくうまにのりたい』(イチンノロブ・ガンバートル文、津田紀子訳/「おはなしプーカ」2010年8月号/学研)、『お月さまにいるのはだあれ?』(中川素子企画、津田紀子訳/文教大学出版事業部)を出版。
2008年4月に来日し、現在文教大学で学んでいる。

長野ヒデ子
[ながの・ひでこ]

 1941年愛媛県瀬戸内うまれ。
 今治タオル立ち上げに関わり今治タオル名誉ソムリエ。
 1976年『とうさんかあさん』(日本の絵本賞受賞)以来何気ない日常の中から独特の世界を創り出している絵本作家・紙芝居作家。主な絵本に、ロングセラーの『おかあさんがおかあさんになった日』(サンケイ出版文化賞)『おとうさんがおとうさんになった日』『せとうちたいこさんデパートいきタイ』(日本絵本賞)『せとうちたいこさんふじさんのぼりタイ』等たいこさんシリーズ。『おつきさまひとつずつ』、『こちょこちょこちょ』、赤ちゃんが大好きな『まんまんぱ!』はブックスタートにも選ばれ、諫早湾を舞台にした『海を返して!』(以上童心社)『ひらがなにっき』(解放出版)は話題をよぶ。『狐』(偕成社)『げんこつやまのたぬきさん』(のら書店)『いちわのからす』(福音館書店)『いのちはみるよ』(岩崎書店)『ブルタちゃんのコロッケグー』(世界文化社)など絵本作品多数。
 また『ねこのたいそう』『ころころじゃぽーん』『くわず女房』『おひさまにこにこ』など紙芝居作品多数。
 エッセイ集に『不思議とうれしい』『演じてみようつくってみよう紙芝居』(右手和子・やべみつのり共著)『かこさとしの手作り紙芝居と私――原点はセツルメント時代』(以上石風社)。
 日本児童文学者協会、日本出版美術家協会、JBBY、絵本学会、日本ペンクラブ、紙芝居文化推進協議会、紙芝居文化の会等の会員。
 紙芝居文化推進協議会会長を長年務める。久留島武彦文化賞受賞。鎌倉市在住。

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