淵上毛錢詩集

194頁 A5判並製
4-88344-041-9
税込価格1980円
1999/05/01発行

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紹介

熊本は水俣が生んだ夭折の詩人が伝説の海から鮮烈に甦る。二十歳で発病、死の床に十五年。死を見すえつつ生のみずみずしさをうたう……。

目次

風土と抒情
雲よ、風よ
スツケンギヨーで きやー渡れ
生と死の間
 淵上毛錢小伝・略年譜・編者あとがき

著者

淵上毛錢

ふちがみ・もうせん
ふちがみ・もうせん

1915年熊本県生まれ。
1928年私立九州学院(熊本市)に入学。1929年青山学院中等部(東京)へ転校。
1932年上野の音楽学校夜間部補修科入学、チェロを専攻。この頃から放埒がひどくなる。放浪の生活に入る。
1935年胸部疾患のため熊大付属病院に入院。のち結核性股関節炎発病。短歌・俳句に出会う。
1939年「九州文学」の原田種夫と文通が始まり、初めての詩作品「金魚」が「九州文学」に掲載。以後詩集『誕生』をはじめ創作にはげむ。1947年には古川嘉一と二人で同人誌「始終」発刊。
1949年から病状悪化。翌50年死去。絶句「貸し借りの片道さへも十万億土」

前山光則

まえやま・みつのり
まえやま・みつのり

1947年、熊本生まれ。72年、法政大学第二文学部日本文学科卒。
著書『この指止まれ』『球磨川物語』(以上葦書房)、『山頭火を読む』(海鳥社)、『若山牧水への旅――ふるさとの鐘』、『生きた、臥た、書いた 淵上毛錢の詩と生涯』(弦書房)

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